2021年9月1日水曜日

俳優 大沢たかおさんがインタビューで話していたこと

 数々の人気ドラマや映画に出演し、観ている多くの人を魅了してやまない俳優の大沢たかおさん。
僕も大好きな俳優さんの一人です。

先日、テレビのインタビューで『僕が苦しんだ分が大きい方が、お客さんは喜んでくれる。僕自身は、俳優として特にやりたいことはないです。求められた仕事で、期待されたら、それに対して一生懸命応えるだけです』と話されていました。

大沢たかお『やっぱりカッコいいな~』と感じました。
格好をつけている感じじゃなくて、飾らないで素直に表現している実直さが好きです。

僕自身も、日々、診療に苦しんでいます。
でも目標は、診療技術が上がって楽に診療できるようになることではないんだな~、と思いました。
やっぱり、診療場面で患者さんと向き合って、苦しんで、苦しんで、無い頭で捻りだした関わりの方が、患者さんに受けている実感があります。
診療で少しでもさぼったり、集中力が低下した状態で、いわゆる「流した」状態での診療になった時の、患者さんの受けは、非常に悪いです。

苦しみから逃げない、相手の期待に応えるためにベストを尽くす!
医者を引退するその日まで、苦しみから逃げずに、頑張りたいと思いました。

2021年8月25日水曜日

悔しい気持ちの重要性

 新型コロナウイルスの影響により、史上初の1年延期となった第32回夏季オリンピック東京大会でしたが、もちろん開催国である日本をはじめ、あらゆる意味で世界中で色々な思いのあった大会だったのは想像に難くないかと思います。
また、今大会に出場する選手や、1年の延期により出場に至らなかった選手や選手をサポートしている方々の思いは、計り知れません。

オリンピック選手の方々の印象に残る言葉は、
「悔しい気持ちをずっと忘れないように持ち続けていた。それが良い結果に繋がった」
という内容のものでした。

僕の好きなイチロー選手も、4,000本安打の時の記者会見で
「4,000本安打には、僕の場合、8,000回以上悔しい思いをしている。その悔しさと常に向き合ってきた事実は誇れると思いますね」
と、よく似た内容のコメントをされていました。

僕自身は間違いなく、もっと低いレベルであることは、自覚しています。
でも僕自身の原動力も、診療で感じている日々の「無力感」や「悔しさ」です。
そこを自分なりの向き合い方をして、指導を受けて研鑽を続けていきたい。
そう思わせてくれたオリンピックでした。

2021年8月18日水曜日

僕は、精神科医として患者さんから笑いをとりたい!

テレビを観ていると色んな芸能人が出演していますが、特にお笑い芸人さんは、どんなジャンルの番組でも、ほとんどと言って良いぐらい出演していますよね。
僕も対面商売なので思うんですけど、芸人さんがお客さんを笑わせるのって、すごいプレッシャーだろうと思います。

ちなみに、芸能人で僕と近い芸風?を感じるのは、ココリコの田中さんです。
ココリコの田中さんは、出身が僕と同じ大阪府豊中市庄内で、かつ身長181cmも同じで、以前、番組で田中さんが、地元庄内の肉ふじのコロッケが好きと話していたのですが、僕も好きな地元グルメ!です。

他にも、キスマイの宮田君、サバンナの八木さん、野々村真さん、ますだおかだのおかださん、そば好きで再脚光中のDEENのボーカル池森秀一さんなど、テレビを観ていて何か自分自身、勝手にシンパシーを感じています。

何というか、何となくの僕の中の勝手な印象で非常に恐縮なのですが、個人的に前に挙げた芸能人の方々に共通していると思う感覚は、凡人で気も小さいのに無理して何とかあがいている感じ・・・。

でも、陰で生き残るために、必死に、謙虚に、誠実に取り組んでいるのも分かるから、ちゃんとこの人たちには、仕事は回ってくるんだろうなと思います。

僕自身、不器用で突出した才能はないけれど、精神科医として患者さんに笑いを届けたい。
笑われてもいい、引き笑いでも、精神科医が笑わせようとするだけで、患者さんは結構受けてくれるので、ありがたいです。

だからこそ、『これからも診察で笑いを取りに行くぞ~』と思って診療して、滑る日々を送っています。
「よっ!滑り芸!」

2021年8月11日水曜日

少学生の頃のサッカーとの違い

僕は小・中学生の頃、サッカーをしていました。
ポジションは、ずっとディフェンダーでした。

小学生の頃は、とにかく必死で守ってボールを前線に供給するということだけといってもよいぐらい超シンプルな感じでプレーしていましたが、チームのレギュラーとして一生懸命やっていました。

しかし、中学生になってサッカー部に入ると、当然、小学生のときのような超シンプルなサッカーでは間に合わず、パスや連携などといった動き方が必要で、自分にとってはそれが難解な感じでついていけなくなり、ベンチを温めることが増えていき、すっかりやる気をなくしてしまいました。

もちろんプロのサッカーにもなると、もっと組織的になり複雑で相互の連携やコミュニケーションを求められることは容易に想像がつきますよね。

発達障害の子らの多くは、僕が中学生の頃に感じたこうした難しさを、すごく感じていると思うんです。
サッカーだけでなく、世の中も、コミュニケーション、連携、空気を読む、臨機応変、迅速性、協調性などを、より一層求められています。
発達障害の人に比較的向いている仕事が社会からどんどん減ってきており、昔は口数の少ない頑固おやじの仕事があったのに、今は無くなってきています。
『難しい時代に入ったな~』と思います。

 

2021年8月4日水曜日

『白い巨塔』の財前先生と里見先生

 メガヒットとなったドラマや映画には、対極的な人物を置いて、そこから生れる「エンパシー」と「シンパシー」のコミュニケーションの話として捉えることができます。


このコミュニケーションの話として捉えた見方をすると、『白い巨塔』の唐沢寿明が演じる浪速大学医学部の財前先生は、表情の抑揚や自己の内的な感情の発出は乏しく、教授への地位や権力者になるといった目標に向かって躍起になっている姿には「シンパシー」つまり、アスペルガー的な特性があると個人的には感じます。


ゆえにエンパシー側からすると、財前先生は非常に打算的で利己的な感じで、頭脳的には賢いのだろうが心情がバレバレの状態なので、師匠である東教授や、その他の教授陣などからは嫌悪されてしまったと感じました。


アスペルガーの特性を一言で言うと、自分の心の中に他者の心があまり入ってない状態なので、患者さんからの感謝の「ありがとう」が、生きる上での原動力になりにくいのです。

それよりも目に見える金、権力や教授という地位に魅力を感じます。


一方、浪速大学の内科医で、財前先生とは大学時代からの同級生で友人でもある里見先生は「エンパシー」タイプです。

非常に高い共感性を有し、患者さんの「ありがとう」という感謝が原動力となり、自分の理想とする医療に向かって邁進していく。


財前先生は、天才外科医で、アスペルガータイプで、職人タイプ。

里見先生は、人間味のある、誠実で真面目な内科医。

この対比が非常に面白い。

この二人のやりとりの中で、ふと、財前先生が里見先生への憧憬的な対応をする時があります。


そういえば、『鬼滅の刃』でも同様に、アスペルガータイプの富岡さんは、エンパシータイプの炭次郎に、『ドラゴンボール』のベジータが悟空に、『スラムダンク』の流川君が花道に、『忍者ナルト』のサスケがナルトに、そうした想いを発出するシーンがありました。


シンパシー側は、自分の中に他者のこころの部分が少ない、つまり、心理的に視力障碍的な部分があり、そこを自覚し悩んでいる部分があり、一方、エンパシータイプは、他者の心を十分に読み取る力が強い、心理的な視力がいいから、そこは羨ましく感じるのだと思います。

でも、シンパシーなアスペルガータイプは、自分の特性を活かして邁進していく姿、つまり、対人面では協調的、迎合的に生きるのではなく、人間関係を極力、必要最低限にしてスナイパー的な対人関係にして、自分の好きなことを大事にしていくことが大事だと思います。


『白い巨塔』は、そうしたアスペルガータイプの目指す姿とエンパシータイプの対比で、色々感じて解釈していくという話しだと、個人的に理解しています。


やはり、人間ドラマには、シンパシー側のアスペルガータイプ(心の理論の通過が乏しい人)と、エンパシー側のHSP(心の理論の通過が、高い状態の人)との対比が面白くさせる。

両方が、人生ドラマには必要です。

当然、人間社会でも同様です。

ただ、双方の違いを理解しておくことは、重要だと思っています。


2021年7月28日水曜日

引退試合の涙!

僕は高校時代ラグビー部でしたが、部活をそこまで熱心にしていませんでした。
だからなのか、最後の引退試合で流した涙は、結局、中途半端な自分に対してのやるせなさというか、自分が情けなくて流した悔し涙でした。

小学校時代はサッカーをしていて、その時の引退試合は、自分なりに一生懸命サッカーに打ち込んでいた自分もいたし、共に練習してきた仲間たちとの最後の試合ということで、みんなが一緒の気持ちで涙していたような気がします。

当院もいつか閉院するか、誰かにバトンタッチする日が当然きます。
その時に、一緒に頑張った仲間達と共有し合える関係性や、達成感を含め『一生懸命取り組んできたね~』と分かち合いたいと思います。
そこを目標に、いろんなことを真剣に取り組んでいきたいなと思います。

2021年7月21日水曜日

人を診れる医者になりたい

 日本をわかせた2019年のラグビーワールドカップでベスト8の立役者でもある、元ラグビー7人制日本代表選手、福岡堅樹選手が、ラグビー選手としては絶頂期にも関わらず現役を引退して今年4月から医大生となりました。

『どんな医師になりたいか?』とインタビューされて『人を診れる医師になりたい』と話されていました。

僕も小学生の時に、ある漫画がきっかけで、全人的な医療が出来る医師に憧れるようになり、現在もその夢を追い続けています。

ここからは、あくまで個人的見解ですが、実際、医療の世界で、多くの医師に「人を診れているのか?」と訪ねた場合、各々のレベルで『はい、診れています!』と言える医師は少ないと思います。
僕も、毎日毎日『ちゃんと、その人そのものを診れているだろうか?』と悩み、そこから逃げずに向き合っているからこそ、日々、正直苦しいです。
この苦しさから逃げないで向き合うこと、そのものが「人を診る」ということであり、患者さんに喜んでもらうために、自分の血と汗と涙をかき続けて、苦しみ続けるということなのですから。

正直、医師も人間なので、どこかで楽をしたいから、パターナリズム、マンネリズムで、人を診ないで病気だけ診るようになったりして、段々『人を診る』という意識は低下していくことが多いです。

でも、福岡選手がまっすぐ『人を診れる医者になりたい』と熱く語る姿に『この人なら、できるだろうな~』と自分の胸が熱くなりました。
あれだけラグビーを極めた選手が、それを捨てて医師になるために全力投球するんだから、すごくいい医師になると思います。

僕だって全人的な医療者になりたいと小学校からの夢に向かって、負けたくないと思いつつ、これからも福岡選手をおっかけていきたいと思います。