2021年1月28日木曜日

霹靂一閃!

 漫画・アニメ『鬼滅の刃』の主要キャラクターである我妻善逸は、他の主要キャラクターが『型』なる複数の必殺技を習得しているなかで、『壱の型』の「霹靂一閃(へきれきいっせん)」という技しか出来ませんでした。

頑張って他の技の習得に励みましたが出来ませんでした。
我妻善逸の師匠は、こうした一つの技しかできない不器用な善逸に対して「お前はそれでいい、ひとつできれば万々歳だ。一つのことしかできないなら、それを極め抜け!極限の極限まで磨け!」と、善逸を叱咤激励します。

そして善逸は、最終的に「霹靂一閃(へきれきいっせん)」から「霹靂一閃6連」という連続技へと進化させ「神速霹靂一閃」へとスピードの向上をあげて進化していき、そこから「霹靂一閃」を極限まで磨きあげていった結果、超必殺技の「火雷神(ほのいかづちのかみ)」を発動させて、自分よりも格上のすごい鬼を倒してしまいます。

「直す」ではなく「活かす!」この大切さを、善逸と師匠とのやり取りから感じました。

2021年1月21日木曜日

苦手なことをやる時は、内的発露がたまってから、やった方がいい!

 漢字を書いたりするのが苦手な発達障害のお子さんで、親御さんたちも一生懸命に教えてはいるけど、子供たちは段々と険しい表情になっていき癇癪になり激しい抵抗を示し、親御さんも途方に暮れる、といった経験をされることがあります。


発達障害の人にかかわらず、人は苦手なことと向き合うのは苦痛が伴うものです。

その時に必要なこととして、内的な発露が大事だと思います。

外的な発露(周囲からの叱咤激励、脅迫)などでは短期的にやれても続きにくいですよね。


内的な発露を生じさせるのに、親御さんの関わりで重要なのは、強み育成プログラムです。

強みは『興味』+『得意』で出来ています。

つまり親御さんがお子さんに「好きなことをやっていいよ~」と子どもの主体性を保証してあげること。

そして、子どもが主体的に取り組んだことで、良い部分を積極的に称賛することで得意になっていく。

『興味』と『得意』がこうして相乗効果的に生じて強みは育まれていく。

そして、成長、発達していく。


そうしていけば、本人の中で内的な発露が生まれていき、本人がより主体的に苦手を克服していく、という流れが理想です。

対処としては回りくどい感じのやり方のように感じるかもしれませんが、外的な叱咤激励よりも、より持続的で健康的な成長が見込めます。

僕自身、やりたくない仕事や苦行が日常でもありますが、自分の中で「しゃ~ない、そろそろ、やろうかな?」と内的な発露が充足したのを感じてから取り組むようにしています。

2021年1月14日木曜日

あらゆる苦しみの根底には「暇」という悩みがあった!

 今年の正月休みはコロナ渦ということもあり、結構「暇」な状態がありました。

そうなると朝起きるのも遅くなり、夜更かしして身体はだるくなり日中に眠くなりがちで、その結果、夜は目が冴えて夜更かしという日々で、食べることには旺盛になり、次は何を食べよう?でも体はあまり動かしていない状態で、体重は増え、筋肉量は減りという感じでした。


ただ、そうした状況の中でも、心の状態は常に平静の状態を避けて、診察の準備をしたり、勉強したり、講演会の準備をして、色々と考え事をし続けていました。


そうした深層心理を自分なりに分析すると、僕は「暇」が怖いんだと思います。

「暇」の状態が長く続くと、心が凪のような状態になります。

一時的にそうした状態を意図的に作り出すことは、リラックスとしては有効でも、それを受け身に感じると、不安になり、悩み事を自分で作り出して悩み始める。

それは、「暇」となり、心が凪の状態から実は回避したいんだろうと思います。


なぜなら、心が凪の状態が長く続いたら、それは「死」を連想させて、言い知れぬ不安、恐怖を感じるんだと思います。

僕の場合は、「ちゃんと講演会で、うまく話せるかな?」「クリニックの運営をどうしようかな~」「明日、何しよう?」と頭の中で、たくさん意図的に悩み事を増やしているんだろうと思います。


でも、この「暇」のおかげで、こうした僕自身の無意識的な不安に気づき、それと向き合いつつ、前向きにやるべきことをやれた部分もあるので、「暇」ありがとう!的な感じの正月でもありました。

2021年1月7日木曜日

一隅(いちぐう)を照らす

年始である1月は自分の誕生日月でもあり、初心に帰る気持ちが沸き起こりやすい時期です。


「一隅(いちぐう)を照らす」という言葉がありますが、この言葉は天台宗の開祖・最澄(さいちょう)が残した言葉です。

「一隅」とは、今自分がいる場所や置かれた立場を指します。

自分自身が置かれたその場所で精一杯努力し、明るく光り輝くことを「一隅を照らす」と言い、そういったことのできる人こそ何物にも代えがたい貴い国の宝だと最澄は言っています。


これは、各々の仕事や生活を通じて、世のため人のためになるように努力実行することで、お互いが助け導き合い、あたたかい思いやりの心が自然と拡がっていくと説かれています。

仕事を例にとると、利益のみを追求するのではなく、社会や他の人の役に立つことを目的として働けば社会全体が住みやすくなり、ひいては自分自身の幸せにもつながるということでしょうか。


現在、コロナ渦が契機となり、我々の価値観の変容、社会構造も変化の途上にいます。

「一隅を照らす」という言葉は、自分にとっての役割を意識して邁進していく上で大事な教えだと感じています。

今年も、自分の役割に日々向き合っていきたいと思います。


どうぞ、本年もよろしくお願いします

2021年1月1日金曜日

正月挨拶

コロナ渦で迎えた令和3年のお正月を迎えました。
また、僕自身の誕生日が1月1日元旦で、今年は厄年の後厄にあたりますと、暗い情報を乗せつつも、明けまして おめでとうございます。
おかげさまで当院も開院して4年目の年始を迎えることができました。
それもこれも皆様のご支援があってこそです。
この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

本年もコロナの感染対策や健康に留意しつつ、安定的に診療を継続していきたいと思います。
クリニックとしては 、現在、新規患者さんの受け入れを原則停止した状態ですが、当面は診療の環境や質を保全する上で必要だと判断しております。
今後、新規患者さんの受け入れの態勢が整い次第、当院のHPでお知らせさせていただきます。

また、令和3年1月より、火曜日が午前中のみとなり診療時間は縮小となりました。
診療時間を減らすことで僕自身のできることを広げていきたい、その基盤を構築していく1年にしていきたいと思います。

料理屋さんでいうところの、あまりたくさんのお客さんが来ない、こじんまりした割烹みたいなイメージです。
なるべく患者さんの数を増やし過ぎないで、密にならないよう、かつ丁寧に診療していきたいと思います。
そのための準備も怠らずにやっていきたいと思います。
今できることや、足元をしっかり固めていく1年にして前進していきたいと思います。

本年も、さくメンタルクリニックを何卒よろしくお願い致します。