日本をわかせた2019年のラグビーワールドカップでベスト8の立役者でもある、元ラグビー7人制日本代表選手、福岡堅樹選手が、ラグビー選手としては絶頂期にも関わらず現役を引退して今年4月から医大生となりました。
『どんな医師になりたいか?』とインタビューされて『人を診れる医師になりたい』と話されていました。
僕も小学生の時に、ある漫画がきっかけで、全人的な医療が出来る医師に憧れるようになり、現在もその夢を追い続けています。
ここからは、あくまで個人的見解ですが、実際、医療の世界で、多くの医師に「人を診れているのか?」と訪ねた場合、各々のレベルで『はい、診れています!』と言える医師は少ないと思います。
僕も、毎日毎日『ちゃんと、その人そのものを診れているだろうか?』と悩み、そこから逃げずに向き合っているからこそ、日々、正直苦しいです。
この苦しさから逃げないで向き合うこと、そのものが「人を診る」ということであり、患者さんに喜んでもらうために、自分の血と汗と涙をかき続けて、苦しみ続けるということなのですから。
正直、医師も人間なので、どこかで楽をしたいから、パターナリズム、マンネリズムで、人を診ないで病気だけ診るようになったりして、段々『人を診る』という意識は低下していくことが多いです。
でも、福岡選手がまっすぐ『人を診れる医者になりたい』と熱く語る姿に『この人なら、できるだろうな~』と自分の胸が熱くなりました。
あれだけラグビーを極めた選手が、それを捨てて医師になるために全力投球するんだから、すごくいい医師になると思います。
僕だって全人的な医療者になりたいと小学校からの夢に向かって、負けたくないと思いつつ、これからも福岡選手をおっかけていきたいと思います。