イチロー氏が、「僕は、寝る前に、悩むことは、まずありません。意味がないからです。僕は、朝起きて、朝ごはんを食べて、トレーニングをしっかりして、意識が清明な状態で、集中して悩むようにしています。3日寝ないで、悩むとか、僕は、意味が分からないです。」と話されていました。
精神科医的には、非常に納得します。半覚醒状態で、ボッー、とした状態で、物事を考えると、過去のネガティブなことの想起か、未来の不安や悲観などに思考が引っ張られやすくなり、一番大切にしなければいけない「今を前向きに生きる」が抜け落ちてしまうからです。
時々、診察室で、患者さんが、ひきこもりがちで、こうした「悩み症」状態から抜け出せない方に、「1日、何歩歩いている?」と聞くと、さっとスマフォを出して、800歩でしたと教えてくれました。運動不足、動かなくなると、半覚醒状態の時間が増えて、煩悩が増えて、過去のトラウマや将来の不安などが、頭の中を占めていって、「今を生きる」が抜け落ちてしまう。そこを一緒に共有して、少しずつ、一歩ずつ、まずは、少し運動したり、掃除したり、家事をしたり、散歩したりを、本当に少しずつやっていってくれています。
精神疾患の多くは、「脳の生活習慣病」という要素が多いので、生活習慣を一緒に見直して、是正していくことを支援していければと思います。悩み事をする際は、自分の意識レベルに注意しましょう。ボッーとしている状態で、悩み事をしていたら、イチローさんの格言を思い出しましょう!