2024年2月28日水曜日

マツコ・デラックスの言葉

  マツコ・デラックスの番組で、綺麗なOLの方が、結婚できない女として登場し「結婚できないんです~、独身で困っています~。どうしたら結婚できるでしょうか~?」とマツコさんに相談していました。その際、マツコさんは、その人に「あなたは、結婚できなかったんじゃない。結婚を選択しなかったのよ~。今のあなたは、あなた自身が、これまでしてきた選択の結果よ。自分が選んできたことなのよ~」とマツコさんが話すと、そのOL女子は妙に納得していました。さすが、マツコさん!ですね。

 人生とは、決断と偶然のくり返しで、今、ここにいる。人生とは、選択、決断、実行の3要素でなりたっている。その中で、選択が色々ある中で、自分が決めて進んできたことだと思えれば、「人は前を向いて生きることができるもんだな~」と感じました。

 僕も、開業して、開業前に思っていたよりも、経営や運営・診療もしんどい、時に「こんなはずじゃなかった~!」と思うこともあります。でも、自分で選択して進んできたことであり、誰かにやらされているわけではないので、しんどいけど、納得して日々励むことができています。自分で選択して決めたことだと思って生きるのって、とても大事なことですね。

 

2024年2月21日水曜日

心理治療の回復の過程

  治療過程で、関係不良な親子関係の中で、お子さんの親が、子どもに対して支持的になったり、お子さんを取り巻く周囲の環境がよくなった際に、親を含めた支援者サイドからみると、お子さんが、前よりも、「お母さん、僕と一緒に死んで~」とか、今までの、親に対しての恨みや怒りを、親にぶつけるようになったり、親御さんから、余計に子どもがひどくなったと狼狽されて相談に来られることがあります。

 治療的な観点では、これは、治療的には良い方向に向かっている。心理的な治療は、リフォームの匠のような、ビフォーアフターみたいに、線形で良くなるのではない。子ども視点で捉えると、今まで、親が怖くて、自分自身が言いたかったことが言えなかった、そうした抑圧を、親が許容し、優しくなり始めたら、子どもにとっての親への期待値があがるため、親に対しての抑圧から解放しはじめるのです。そうなると親は、狼狽したり、戸惑ったりしながらも、親自身も心の盾を持って、何とか耐えるのです。僕も診察で、親御さんに、これまで我慢してきたお子さんの想いに、お母さんもよく寄り添っていると労います。そして親御さんには、ここを再度、子どもに抑圧させる方向に転じたら、元の木阿弥です。「踏ん張りどころですよ~」と応援して、親子関係は、徐々に良い変化が生じてくる。子どもは反抗期、その時期は、親は動揺期です。徐々に親子の立場が変わって、子どもの背中に、親が後方支援していく形になっていく。子どもの成長は、線形ではありません。らせん形のようなもので、見方によっては停滞しているように見えても、ある日、急に成長を感じたりするものです。子どもを成長させるのが親の役割ではなく、子どもの成長を温かく見守るのが親の役割だと思って頑張りましょう。

2024年2月14日水曜日

いやんばいすの方言

 大河ドラマ「青天(せいてん)を衝(つ)け」で、「いやんばいす、いやんばいす~」という方言が耳に残っています。武州弁で、こんにちは~という意味で使われます。

いやんばい=いい塩梅(あんばい)という意味が入っています。

「いい塩梅」とか「ほどほど」「ぼちぼち」で日々を過ごすことがいいですね。それを挨拶に取り入れているのがいい。いい塩梅、つまり、自分に必要なものはさっと取り入れ、必要がない物は上手に捨てる。嫌な過去は忘れて、名誉や欲は手放して、苦しい人間関係からはサラリと離れる。ずっと抱えている悲しみや執着は手放して、良かったことも、適度に忘れる。

そうすると、自分が今したいこと、今感じていること、自分の「今」が浮かび上がってくる。自分で、できることはやるけど、できないことは人を頼って、誰かが困っていたら自分にできる範囲内で手伝う。人間関係の「ほどよきところ」を見つけて、生きやすい暮らしを見つけていく。さっぱりとした「いい塩梅」で生きましょう。いやんばいす、いやんばいす!

2024年2月7日水曜日

光合成の3条件は、光、水、温度。心を育むための3条件は?

 植物が、光合成をするために必要な3条件は、光、水、温度ですよね。

 心を育む3条件は?の答えは、主体性つながり自己有用感になります。

 中学生の患者さんで、テスト勉強期間になると、決まって選曲して、好きな曲を集めたアルバムみたいなものを作るお子さんがいて、それを親御さんが、勉強に支障があるからと止めさせたら、返ってテストの点が悪くなったと話されていました。これも、心を育む3条件で考えると、本人が主体的に選曲して、それを、級友から、賞賛されて、繋がりができた。それを、親から頭ごなしに否定されたことで、テスト前の心の状態が、不安定になったのかもしれません。

 また、ルービックキューブが好きな子がいて、好きでやっていたのに、それを5分以内に完成させたら100円あげると親が言うようになりました。しばらくすると、この子は、ルービックキューブをしなくなったのです。内発的な動機で、ルービックキューブを好きでやっていたのに、外発的な動機で、ルービックキューブをやると、内発的な動機が雲散霧消して、やる気がなくなってしまい、好きではなくなってしまった。これも、心の3原則でいうところの主体性を奪われてしまったためだと考えられます。

 だから、勉強しなさいとか、いい点とったら、○○を買ってあげるとかは、長期的には、無効もしくは、やる気をなくさせてしまうことが多い。心を育む3原則は、とても大事なことなので、小学校の授業とかで教えておいてほしいですね。