あけましておめでとうございます。
僕は元旦が誕生日ですので、令和5年の元旦で44歳になりました。
また、僕はプロ野球のファンなので野球選手を指標に考えることが多く、元中日の山本昌投手が50歳まで現役で活躍していたので、まずは僕自身も50歳まではバリバリ働きたいと思っています。
ただ、僕の仕事はアスリートのような仕事ではなく精神科医ですので、健康の目安の60歳までは健康でコンディションが良ければ何とか開業医として一線で頑張りたいと一先ず思っています。
僕の父は鍼灸師として79歳の今日まで現役で続けてきて、その背中をみてきたので、僕自身も元気だったら父のように頑張り続けたいとも思っております。
精神科医という仕事に出会えて、向上心を持ち続けてこのクリニックで「一隅を照らせるように」本年も頑張りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
2022年12月31日土曜日
新年の挨拶
2022年12月28日水曜日
年末の挨拶
開業して6回目の年末を迎えました。
今年の診療を振り返ると、クリニックでの診療として、精神科医(精神療法、心理教育、薬物療法、環境調整)と心理士(カウセリング、心理検査)の協働で、治療的なクリニックを目指している部分は、より向上しているのかな?と思います。
今年は、僕自身、僕の家族や身近な人が、コロナ感染なども経験し、やはり心身の健康の大切さを再認識した年でした。
まずは、自分の心身の健康度、コンディションをしっかりケアして、よい治療ができるように来年度も努力していきたいと思っております。
私自身、来年元旦に44歳になります。
精神科医としては丁度頑張れる年代だと思うので、自分らしく、どんな時でも前を向いて取り組んでいきたいと思います。
どうぞ、来年度もよろしくお願い致します!
2022年12月21日水曜日
人生はごまかしごまかしでいきましょう
僕は近視で、コンタクトレンズや眼鏡がないと日常生活は送れません。
きっと100年前だったら障害者扱いだったかもしれません。
でも今は、視力矯正できて、ちゃんと日常生活が送れているのでありがたいです。
色々病気したり、元々あった機能が下がったり、または生まれつき発達障害や知的障害を有しているなどがあったり・・・。
色々と生活しにくいことがあれば、少しでも生活しやすくなるように援助を受けていくことは大切ですね。
何とかごまかしごまかし・・・。
少しでも快適に生活できるようにしていきたいです。
できれば、そうした足りないことを憂うよりも、今ある機能を大事にしていきていくことが「修行」であり、人生を豊かにしてくれるチャンスかもしれません。
人は必ず死を迎える。
生老病死を受容して生きていく。
そこを念頭において、これからも生きていこうと思います。
2022年12月14日水曜日
愛情ホルモンについて
人に喜びや幸福を与える生物学的な仕組みは、3種類の神経伝達物質が関与しています。
1つ目は、満腹になったり性的な興奮の絶頂で生じるもので、エンドルフィンなどの脳内麻薬が放出されることによって生じる快感で、生理的な充足と関係し我々につかの間の喜びを与えてくれます。
2つ目は、報酬系と呼ばれる仕組みで、ドーパミンという神経伝達物質を介して働いています。
大脳の線条体の側坐核と呼ばれる部位で、ドーパミンの放出が起きると快感を感じます。
サッカーの試合のゴールの瞬間とか、数学の問題が解けたとか、マラソンを完走したときなどにドーパミンが放出されます。
こうした快感が作用することで、次の目標を達成しようとモチベーションが生み出されます。
この報酬系を短絡的に得ようとするのが、酒、たばこ、ドラッグのような嗜癖性物質やギャンブル(競馬、パチンコ)などです。
3つ目は、オキシトシンという愛情ホルモンと呼ばれる神経伝達物質です。
ただ一緒にいるだけで嬉しいし、落ち着くという気持ちになれます。
身近な人間関係においての繋がりを大事にしていくことで生まれるオキシトシンを増やせる関わりが精神科的には重要ですね。
つまりは、恋がドーパミンとかエンドルフィンで、愛がオキシトシンな感じでしょうかね。
僕自身は40歳を超えて、おっさんになってきて「愛」の大切さ、重要性をより意識するようになっているので、オキシトシンの役割や作用を重視しています。
子育てにおいても、オキシトシンを介した養育だと、そもそも子どもの存在自体を認めるというスタンスなので、子ども自身も親といると安心が広がりやすく、そこを土台にして主体的に頑張っていけます。
一方、ドーパミンを介した養育だと「べきべき養育」となり、頑張っていないあなたは認めないというスタンスとなり、親子という関係性が安全基地というより緊張関係になってしまいます。
家づくりで例えると、1階部分としての心理的な安全基地が広がらないまま、2階部分の頑張ることを強要するスタンスになるので、地盤とか1階部分である安心を広げる親子の基本的信頼感を高める、そうしたオキシトシンを親子や身近な家族関係などでは大事にしておくことが重要になりますね。
そこを土台にしておけば、後は勝手に頑張るというドーパミンは、主体性の向上により出力していきやすくなります。
ドーパミンは2階で、オキシトシンは1階という理解です。
親の役割の7~8割は、この基礎となる1階部分のオキシトシン的な役割として「そのままのあなたでいいんだよ」という安心を広げてあげる役割が大事なんだと思います。
その結果、子どもは安心が広がって生活できて、心は暇を感じ、自分が何をしたいかに気づきやすくなって主体性は向上し成長していって社会で頑張っていくんだと思います。その応援を、子どもの身近な親や周囲の大人がしてあげることができたらいいですね。そのお手伝いを僕もできたらと思っているところです。
2022年12月7日水曜日
怒りの感情は第2の感情!
昔は、スクールフォーズとか、金八先生とか、生徒と指導者が真剣に且つ情熱的にぶつかりあって、相互の絆を深めていくようなドラマがありました。
また、プロ野球では、星野監督が選手に対して鉄拳制裁とかを通じて、選手が強くなっていくという対人関係がありました。
現在の時代では、そうしたことが体罰となり、そうした指導者が罰せられる時代になっています。
そのため、我々が対人関係で気をつけなければいけないのは『怒りの感情』です。
『怒りの感情』は、第2の感情と言われたりします。
つまり『偽りの感情』というか『怒りの感情』の前に、別の感情が発生しているのです。
そこを認知して素直に表出していくと、対人関係で悪循環が生じにくくなります。
子育てでいえば『挨拶』とか『ありがとう』が言えない我が子をみて不安になって、親が感情的に怒ってしまったり、とかあると思います。
その際に、「今は子どもだからうまく挨拶できないのは仕方ないけど、大人になって、あなたが嫌われたりしないか不安になるから、なるべく『挨拶』とか『ありがとう』とか言えるようになろうね」とか、怒りの感情を外して相手に納得できるように説明することが重要です。
『怒りの感情』を他者にぶつけると、トラウマを生じさせるだけになってしまうという時代です。
都市化し科学技術が進歩していくと、どうしても母子の愛着は薄くなりやすく、回避的な対人関係が増加していきます。
その結果、イライラなどの否定的な感情を他者にぶつけると、双方の関係が悪循環に至りやすいのです。
『怒りの感情』の裏にある本当の素直な感情に気づいて、そこと素直に向き合うと、身近な対人関係は好転しやすいと思います。