2017年11月30日木曜日

「ユーモア」って大事ですね。

お笑い番組などを観て、お笑い芸人さんから元気をもらう事があるという話を、患者さんの口からちょくちょく聞きます。
決して、僕自身お笑い芸人さんのように面白いことを言って笑わせる技術はありませんが、僕は、精神科医も同様にお笑い芸人さんみたいに患者さんを元気にさせられる、とても可能性のある仕事だと思っています。

「ユーモア」つまり、「笑い」の効能は絶大です。
相談に来られた患者さんと僕とのやり取りで一緒に笑うと、その関係性に一体感が生じたりします。
しんどい時こそユーモアは必要で、一緒に笑い合って心と心の壁がとれてくると、不思議と何とかなる気がしてきます。

だからこそ僕自身の心を柔らかくして、僕自身に生来備わっている「明るさ」や「ユーモア」を大切にし、診療していきたいと思います。


2017年11月24日金曜日

「心配性」と「悩み症」の違い

僕はスイーツが大好きで、その中でもパティシエ エス コヤマのケーキが大好きです。

みなさんも、もし興味があったり、機会があれば...
パティシエ エス コヤマ:http://www.es-koyama.com/index.html

その大好きなケーキ屋さんの代表でもありパティシエの小山 進さんの著書(「心配性」だから世界一になれた)の一節で、

“ 心配とは、「心を配る」と書く。お客様に心を配り、スタッフに心を配り、さらに日本の未来に心を配る。そうやって想像力をフル回転させて、みんなが幸せになれるような方向に導いていくのが、「心配性の力」なのだ ”

とあります。
心を配る性分と書いて、「心配性」。
いろいろと不安や悩む「」があり、それを「配る」という具体的な行動に変換していくことが大切なんだと思います。

今抱えている不安や悩みを具体的に紙に書きだしてみたり、誰かに相談してみたり、出来ることを少しずつ行動に移していく。
考えてもどうしようもないものは、考えることをあきらめて休むことも十分な行動です。

しかし「悩み症」になると、ただ悩むことにまた悩んで思考の悪循環に陥って身動きが取れなくなる。この違いって紙一重ですよね。

「悩み症」から抜け出す第一歩を踏み出すことが大事です。
紙に書いてみたり、誰かと相談してみたり、具体的に出来ることから行動に変換していく
など、まずは心の悩みを外に出せたらいいですね。

2017年11月9日木曜日

3つの財産

松下幸之助いわく、
私にはつの財産がある。それは学校へ行かなかったこと。健康に優れなかったこと。そして、決断に弱かったことだ。
とあります。

学校へ行かなかったから、勉強することの大切さを理解できるようになった。
病気になったことを経験して、健康の大切さを理解できるようになった。
決断に弱かったからこそ、いろんな人の意見を聞くことができ、助けてくれる仲間を持つことができたということでしょうか。

一見、ハンデだと思うようなことが「財産」だと思えることが素敵だなと思います。僕に当てはめて、3つの財産というと、

 ① 平凡な知能で、特に優秀ではなかったこと
 ② 気が弱く、心配性だったこと
 ③ 決断に弱かったこと

になると思います。

自分の中にある、たくさんのコンプレックスやハンデがあるからこそ、患者さんに共感できたり周囲に相談したり、助けてくれる仲間やスタッフ、家族に支えてもらうことができて、また、そうしたことに感謝して今、生きることができています。
それに気づけたのは、こうした財産に恵まれたからだと思います。
今日も、この財産を資源にして診察していきたいと思います。

自分の中にあるネガティブな部分、コンプレックスなどを書き出してみて、最後に「能力」とつけてみて、ネガティブな部分に隠れているポジティブな部分を、自分で見出してみてはどうでしょうか?

人の長所は、短所だと思っていた周辺にこびりついたものであることが多いので、そこを認めてあげると、豊かな心、人生になるんじゃないか?と思ったりしています。