2021年4月28日水曜日

スーパーサイヤ人は、孫悟空よりも息子の孫悟飯の方がなりやすい理由

 今回のブログは、世代を超えて今もなお大人気の日本を代表する漫画作品の『ドラゴンボール』のあくまで個人的な見解を踏まえた内容を投稿します。


言わずと知れた当作品の主人公の孫悟空は、かなり追いつめられた決死の状態で、スーパーサイヤ人になりました。

しかし、息子の孫悟飯などの世代は、結構あっさりとスーパーサイヤ人になりました。


僕自身の経験でも僕が医学生の頃、同級生の親は医者だったり高学歴の人が非常に多くて、入学して改めてその事実を知って驚いたのを覚えています。

ちなみに、僕の親は学歴社会とは無縁の人です。


どうして、そうした現象が生じるのか?もちろん、遺伝的な要因は多分にあるかもしれませんが、それ以上に、子どもは親の生き様をよくみて学習しているんだと思うんです。


親がどう関わるかも大事なことだと思いますが、どう生きていくか、その生き様こそが、子どもの成長、発達の推進力になる気がします。


だからこそ、自分の子供たちに自分の背中をみせるという意味でも『オラもスーパーセラピストになってやる~』

(※ 最後は、しょうもない冗談です。)

2021年4月21日水曜日

さくメンタルクリニックを上から見たら~?

 僕は、半年以上構想を練りながら、このクリニックの図面や構図を建築家と共に作成してきました。


当院の間取りを図面でみると、僕の診察室は、このクリニックの「心臓」をイメージして配置しています。

患者さんが「血液」として、このクリニックという体内を循環し、クリニックを生きたものにしてくれているというイメージです。


そして、その診察室という「心臓」の上に、「脳」をイメージして心理室の2部屋を配置し、保険診療ではできない部分をより落ち着いて、しっかりと患者さんと向き合う場所と時間を提供したいと考え、僕の診察室よりも広くしました。


また当院は、親子、夫婦などの家族を基本的に大切にしたいということを念頭に置いているクリニックですので、キッズルームは「子宮」をイメージした形状にし、その横のソファにお母さんがいるという配置としました。


などなど「当時は色々と形状や配置を意識していたな~」と、ふと言いたくなったので、ブログで紹介させていただきました。

2021年4月15日木曜日

「変わらないでいい」が一番「変わりやすい」

 僕は診察室で、夫婦関係や親子関係、仕事など、対人関係の悩みの相談を受けることは珍しい事ではありません。

その中の一例ではありますが、夫である患者さんが、妻に対しての関係修復のために「ありがとう」といつも伝えているのに妻は変わらないとか、親御さんがお子さんに対して「私は結構、息子を褒めているのに~。息子は全然変わらないです。」という悩みを相談されることがあります。


感謝や賞賛をする際には「ありのままのあなたでいい」「そのままでいい」が、メッセージの土台としてあります。

おそらく、そこが十分に伝わらないままだと、相手にとっては操作性を感じるのかもしれません。

操作性とは「ありがとうと言ったんだから、あなたも私に優しくなりなさい」とか「褒めたんだから、いい子になりなさい」「褒めたんだから、仕事でもっと感謝を忘れないで働きなさい」という相手に対しての変化への期待です。


しかし、それは相手に対しての期待というよりは、怒りや不信感といったものを、受信者側は察知してしまい、相手からの圧を感じて、発信者側も、受信者側も双方の関係が問題のまま維持されてしまうという悪循環となっているように感じることがあります。


ただ、これは失敗ではありません。

『ありがとう』というメッセージを伝えようとしたんだから、最初のステップは踏んでいるんです。

『ありがとう』『偉いね』という言葉が、より純粋に伝わるには、めげないで続けていくことが大切です。


不完全な人が、親が、上司が、不完全な相手(子供や部下に対して)に何とか真摯に関わろうと頑張っているわけですからね。

いつか、その「ピュアな想い」が相手に伝わるように、僕は、診察室で応援したいと思っています。

だからこそ、僕自身が、よく診察室で患者さんに伝えるのは「そのままでいい、よく頑張っている!」です。

変わらないことが、もっとも人は変わりやすい。

人から変われと否定されて変わるのは、しんどいですからね。


2021年4月7日水曜日

”マイノリティー"⇒”ユニーク”⇒”オリジナリティー”⇒”オンリー1”⇒”ナンバー1”へ

 発達障害傾向のお子さんで『小4の壁』(この小4はあくまで時期的な目安です)にぶつかることがあります。

小4頃になると定型発達者である周囲も発達成長していき、同年代とのコミュニケーションは、より複雑になっていきます。

『心の理論』(※)の通過の度合いによって、自分と他者とのコミュニケーションがうまくいかなくなることの実感がより顕著となっていく時期です。


つまり、周囲と自分との違いを自覚し、自分の「マイノリティー」な部分を感じ始め、戸惑いが生じやすい状況を『小4の壁』といいます。

そこで、周囲が受容し、サポーティブに関わることで「自分は、ユニーク!」だと感じて、自分らしい生き方を主体的に摸索し始めます。

そういう状況の中で、自分の長所を発展し「オリジナリティー」という自分の中に革命が生じてきて「オンリー1」を目指して頑張り、さらには「ナンバー1」を目指すみたいな人生になっていくのが発達障害者に関わらず、おもろい人生ですよね。


この世に生を受けたからには、幸せになりたいし、幸せになってもらいたい。

僕の仕事は、「マイノリティー」という捉えを「ユニーク」という捉えに変換していくサポートだと思っています。

「ユニークの路線」に乗れば、後は自分という個性、特性を大切に自分のペースで前進していって欲しい。

そのきっかけが、医療機関での診断、心理教育などを含めたサポートだと思っています。

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(※)心の理論
ある人が、自分以外の他人の心を類推して理解する能力。
簡単に言えば「他人の気持ちを理解する能力」。
英語では「theory of mind」と表記され、日本語では心の理論と訳されます。.