2018年1月25日木曜日

子育ては、褒めて伸ばす?!

よく子育ての本で、「子育ては、褒めて伸ばす」と書いています。
でも、この「褒める」という行為は、とても難しいと感じておられる親御さんが多いという印象があります。

僕自身も自分の子供に褒めるように心がけてみましたが、実感として「褒めてあげる」という姿勢は、褒める側の感動が感じられない、どこか上から目線で、心は動いていない感じになってしまいました。
やはりこれだと子供の反応もいまいちで、どこか白けるという感じでした。

一方、上手に人を褒められている人を見ると「褒めている」というよりも「実際に驚いている!」それも、非常に豊かな表現で「驚いている!」という印象です。
褒める側の心が動いているかどうかは、必ず子どもに伝わっていま す。

そういえば、TV等で大活躍中のお笑いタレント 宮川大輔さんが食レポをするグルメ番組でのリアクション「うまい!」とかも、驚いていますもんね。
あのリアクションを視ると、それを視聴している僕も食べたくなってきます。

うまい!」と、その人の心が動いたことが伝わって、僕の心も共鳴して「食べたい!」ってなる、「褒める」という行為も、同じことです。

だからこそ「褒める」よりも「」です!
僕らも、宮川大輔さんの食レポのように「すごいやん!」って、心の底から言ってみましょう!
きっと子供の心も動くはずです!



2018年1月18日木曜日

支えるということ

前回に引き続き、川崎医大の青木先生の著書の一節をご紹介したいと思います。

支持的精神療法とは、「その人の生き方・考え方を変えようとするのではなく、今、一生懸命に生きている、その人を支えるもの」と述べられています。

---------- 下記 一部引用 ----------
「それは大変でしたね」と誰かに自分の苦しみを分かってもらえた経験を通して、人は支えられるものである。
そして、支持されることによって気持ちにゆとりができると、少し生き方、考え方を変えようという気持ちも出てくる。
患者さんの中には、「これでよい」と誰かに肯定してもらうことで、初めて自分を肯定できる人が少なからずいる。
自己肯定は、そんなに容易ではないし、自己肯定ができず迷い悩むのが人間というものではないでしょうか。
そもそも自己肯定は、自分でするものではなく、他者に肯定されることによって初めて可能になるのではないか。
もちろん、他者からの評価に振り回されている人もいるので容易ではないが、迷い悩みながら次第に自己肯定感というものを感じられるようになってほしいと思う。

引用元:心理療法における支持 青木 省三 (著)、塚本 千秋 (著)
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この内容すべて感銘したので、このまま引用して終了します。


2018年1月11日木曜日

心の治療は、身体治療と似ている

僕が理想とする治療者に、川崎医科大学で精神科学教室の主任教授をされている青木省三先生という方がいます。

その先生の著書「心の病を診るということ」の中で、
精神科の診療も基本的には身体科での外傷処置(いわゆる怪我の治療)と同じ流れであると述べられています。

ここでいう外傷処置の流れというのは、
①切開 → ②排膿 → ③消毒 → ④薬を塗る → ⑤包帯 
という流れで処置が行われることなのですが、
身体治療と同様に精神科の治療においても、この流れの治療を続けていく中で生体のもつ自然治癒力が働いて治癒することが多いと述べられています。

つまり、身体治療での外傷処置に精神科の処置を適合させて具体的に言うと、

 ① 切開:「前回から今回までに、お変わりはなかったですか?」とたずねる。
 ② 排膿:困ったことや変わったことを、具体的に聞く。
 ③ 消毒:「○○ということがあったのですね」と受け止める。
 ④ 薬を塗る:「それは大変でしたね。苦しかったでしょう」とねぎらう。「よく頑張りましたね」と感心する(ほめる)
 ⑤ 包帯:「無理しないように気をつけてくださいね」などと助言する。時には具体的な助言をすることもある。
最後に「寒いから風邪ひかないようにね」と身体を気遣う言葉で終える。

このようなさりげなく気遣う、いたわるという、当たり前のことを繰り返す。
その繰り返しのなかで、患者さんが少しずつ回復し元気になっていくように思います。


2018年1月1日月曜日

さくメンタルクリニックの「さく」は、「作」「咲く」「桜」と「39」歳です。

新年 明けまして おめでとうございます。

おかげさまで、さくメンタルクリニックは、開院して初めての正月を迎えることができました。

さくメンタルクリニックの「さく」には、院長の「作田(さくた)」さく、笑顔が「咲く」さく「桜」をイメージしてなどの想いを込めています。

また僕の誕生日は、1月1日の元旦生まれです。
ちなみに、生年月日だけは、キンキキッズの堂本光一さんと全く一緒です。
僕は、39歳という年を節目に、チャレンジしたいと長らく思っていました。
今年は、僕にとっても、クリニックにとっても大切な年です。

本年も皆さまが安心して「こころ」の相談を受けられるアットホームな総合心療が提供出来るように、また、ほんの少しだけでも、楽になれるように、お手伝いや後方支援が出来るようスタッフ一同、「皆さまの笑顔が咲く」ように、地道に、ひとつずつ、目の前の出来ることから取組み、皆さまや関係者と共に成長していきたいと思います。