僕が診療の時に心がけているのは、患者さんを尊敬しすぎないようにと思っています。
なぜなら、もし僕が患者さんを「患者様~、はは~」と思って診察したら、僕自身も患者さんと同レベルで悩んでしまって思考が硬直化したり、新たな治療的なアイデアが自分の中で出て来なくなるからです。
診察室の中では、医師である僕も患者さんも平等であり、治療の共同体であり、どちらが上とか下とか、偉いもくそもありません。
だからこそ「患者様ではなく、患者さん!」と思って診療しています。
実際、患者さん達も診察室外では、僕のことを「さくちゃん」という感じで思っていたり、感じていると思うんです。
だから、当院は「さくたメンタルクリニック」ではなく、「さく(ちゃん)メンタルクリニック」にしたんです。
2021年2月24日水曜日
僕にとって、患者様ではなく、患者さん!
2021年2月18日木曜日
講演の際には、プライドを捨てろ、男を捨てろ、ただ、笑いだけを取りに行け!
令和3年1月16日に、久しぶりに堺市発達障がい者支援センターで講演をしたのですが、講演の前日は久しぶりすぎてとても緊張しました。
ちょうど講演の前日に、テレビでバイオリニストの高嶋ちさ子さんが、コンサートでお弟子さんたちである女性バイオリニストたちに、「プライドを捨てろ、女を捨てろ、ただお客さんの笑いだけを取りに行け!」と演奏会の直前に叱咤してから舞台に上がるという話をされてました。
僕にとってはタイミングよくストーンと入りました。
「そうだ、講演でちゃんとできるかではなく、コロナ渦という世相もあるし自分の持ち味を出して、聞いてくれた方に何か面白かったな~と思ってもらいたい!そのために自分を出していこう!」と思って、当日の90分間は、オンライン講演で、ただひたすら画面に向かって話しまくりました。
結構、視聴者さんからは「面白かった」という評価をいただけて、狙ってた部分が通じて素直に嬉しかったです。
講演の前には、ただひたすら笑いを取りに行きたい!そう思って、今後も講演していこうと思いました。
2021年2月11日木曜日
夫が妻とうまくやっていく上で大切なこと
悪循環に陥った夫婦関係の、夫が妻に対しての打開策は、
➀能動性です。
妻に言われてからやるのではなく、言われる前に妻や家族のためになることを、できることでいいので、まずやることが大事です。
その際に大事なのは継続性です。
この前、高価なプレゼントを妻にしたからといって、夫は安心してはいけないのです。
女性にとっては、小さな思いやりも、大きなプレゼントも、同じヒットだということを夫は認識しておく必要があります。
夫が妻にホームランを打ったと思って安堵して手を抜かずに、日々、イチローのように小さなヒットを積み重ねて、妻が喜ぶことをマメにしていくことが大事です。
次に
②応答性です。
妻に、やってと言われたら、できるだけ迅速にやることです。
妻の「プチ切れ」は耐えられても、「ブチ切れ」は大変なことになりますから。
早期発見、早期対応!が大事です。
最後に
③未来の保証です。
女性は、どこかで男性に対して「見捨てられ不安」を抱えているものです。
だからこそ「菜⇒米⇒果物」なのです。
根菜類の野菜は、1~2か月もすれば育ちますよね。
数か月先の夫婦の予定を作って、例えば、昼に子どもが学校に行っている間に夫が有給休暇をとって夫婦だけで特別なランチに行ったり、特別な買い物に行ったりするのです。
そうした妻のためだけに時間を割くことや、そうした約束をして実行することで、妻は夫に対して安心感を抱き、夫に感謝して愛を返そうと思えるようになるのです。
でも、ここでも夫が、これだけしたんやから早く妻が変わって~、という操作性を持たないことが大切です。
女性は察することが得意なわけですから。
誠実に、何度も継続していくという夫の謙虚な姿勢を忘れないでください。
次に、米は1年かけて作られますよね。
つまり1年後の夫婦の予定、たとえば1年後に家をプチリフォームしようとか計画を相談するのです。
そして、果物、つまり桃栗3年、柿8年という数年後の夫婦の将来のことを話したり、子どもが自立した際には、夫婦二人で海外旅行に行こうとか、楽しい二人の未来があることを共有していくようにするのです。
夫側から、そうした未来の保証をすることで、妻が安心して、日々の生活を送ってもらうことこそが、夫も日々元気に快活に暮らせるようになるわけです。
最後に、夫婦関係も、春⇒夏⇒秋⇒冬という四季があります。
是非、夫婦関係で冬という季節を乗り切ってください。
そしたら、また夫婦関係には春がやってくるんだということを経験して、何度も夫婦の四季を楽しんで欲しいのです。
そうしてできた年輪は、お互い年をとって、皺となり、おじいちゃん、おばあちゃんとなった時に、とても豊かな老後となっていくはずです。
そうなって欲しい!と診察室で願って診療していきたいと思っております。
頑張れ、男性陣!負けるな男性陣!僕は、いつでも男性陣の味方です。
2021年2月4日木曜日
妻が夫とうまくやっていく上で大切なこと
僕が家族療法を重視していることもあり、夫婦がうまくいってないという相談を受けることがあります。
妻側の意見を聞いていると、夫に対して「分かってくれない」とか「怒鳴ってくる」とか「子育てに協力的でない」「理解がない」と話されます。
そして、そのような状態が続き夫婦関係が悪化してくると、妻が夫に対して常に不機嫌な状態だったり、非明示的な、いわゆる「察してコミュニケーション」に陥ると、夫は妻に対して、ひどく狼狽したり自己有用感が低下していき、怒りや不安、回避などの感情を抱くようになり、愛情を注ぐことができなくなることがあります。
男性は、女性から自己有用性を認められて、はじめて意欲が出てきて相手に愛情を注ぐことができるようになる為、妻が夫に対して出している「プンプン」「イライラ」を解除しないと、夫は妻に愛情を注ぐことは困難となります。
その結果、妻が夫に「使えない、役立たず!」といったメッセージを送ると、悪循環ループから抜け出すことは難しくなっていきます。
この悪循環ループから抜け出す打開策は、「女は愛嬌、男は度胸!」という、江戸時代に流行した、ことわざにあります。
女性から男性に
➀ 依頼(ちゃんと目的を伝える。)
⇒ ② 拘束(明示的に、はっきりとして欲しいことを伝えて、実際にやってもらえるようにする。)
⇒ ③ 達成感(ありがとうと盛大に喜ぶ!ここが愛嬌です!)の循環を回すことが重要です。
男性は、目的をはっきり理解しないと動けない生き物です。
例えば、妻側が「夫に、ただ愚痴を聞いて欲しいだけだったのに、急に夫はアドバイスをしてきたり、逆に怒鳴ってくるんです」などと、診察室でいわれるのですが、それは、夫側の立場としては、妻の悩みを解決しないといけないと思って話を聞き、アドバイスをしただけのことなのに、逆に文句を言われて怒られたという、コミュニケーションミスマッチとなってしまうわけです。
こんな事にならない為にも、妻は、ちゃんと夫に目的を話し、明示的な依頼をして、いつ、どこで、何をして欲しいかなどを、できるだけ、いちいち言う必要があるのです。
1つ言えば10個分かるのが女性の察するコミュニケーションだとしたら、男性は、いちいち言わないと分からない、察することが苦手な生き物なのです。
ですので、妻側から、夫に依頼がある場合は、ちゃんと分かるように説明して、夫がやってくれたら盛大に喜んで夫に達成感を味合わせることが大事なのです。
そうすることで、夫は自己有用感を回復していき、妻の為に頑張ろうと思えます。
この循環を女性側が理解して、夫から愛情を受け取れるようになってほしいのです。
女性には、男性から愛情を受け取ることで、幸福になる人生を是非送って欲しいのです。
だからこそ、「女は愛嬌 ⇒ 男は度胸!」なのです。
最近は、フェミニズムの進展、普及により、女性が、男性に対して「プンプン」「イライラ」が増えていくことで、男性は、自己有用感は低下していき、男性の活力が失っていく方向を危惧しています。
男性は、愛する女性の笑顔や幸福を、得られることで、男性自身も幸せだと感じることができるのです。
女性は、男性にとって「太陽」そのものなのです。
女性が「太陽」であり続けるためにも、愛嬌を大事にして、男性に達成感を与えて、家庭円満、夫婦円満になっていくように診察室で祈っております。