2022年12月31日土曜日

新年の挨拶

あけましておめでとうございます。

僕は元旦が誕生日ですので、令和5年の元旦で44歳になりました。
また、僕はプロ野球のファンなので野球選手を指標に考えることが多く、元中日の山本昌投手が50歳まで現役で活躍していたので、まずは僕自身も50歳まではバリバリ働きたいと思っています。

ただ、僕の仕事はアスリートのような仕事ではなく精神科医ですので、健康の目安の60歳までは健康でコンディションが良ければ何とか開業医として一線で頑張りたいと一先ず思っています。
僕の父は鍼灸師として79歳の今日まで現役で続けてきて、その背中をみてきたので、僕自身も元気だったら父のように頑張り続けたいとも思っております。
精神科医という仕事に出会えて、向上心を持ち続けてこのクリニックで「一隅を照らせるように」本年も頑張りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

2022年12月28日水曜日

年末の挨拶

開業して6回目の年末を迎えました。
今年の診療を振り返ると、クリニックでの診療として、精神科医(精神療法、心理教育、薬物療法、環境調整)と心理士(カウセリング、心理検査)の協働で、治療的なクリニックを目指している部分は、より向上しているのかな?と思います。
今年は、僕自身、僕の家族や身近な人が、コロナ感染なども経験し、やはり心身の健康の大切さを再認識した年でした。
まずは、自分の心身の健康度、コンディションをしっかりケアして、よい治療ができるように来年度も努力していきたいと思っております。

私自身、来年元旦に44歳になります。
精神科医としては丁度頑張れる年代だと思うので、自分らしく、どんな時でも前を向いて取り組んでいきたいと思います。
どうぞ、来年度もよろしくお願い致します!

2022年12月21日水曜日

人生はごまかしごまかしでいきましょう

僕は近視で、コンタクトレンズや眼鏡がないと日常生活は送れません。
きっと100年前だったら障害者扱いだったかもしれません。

でも今は、視力矯正できて、ちゃんと日常生活が送れているのでありがたいです。
色々病気したり、元々あった機能が下がったり、または生まれつき発達障害や知的障害を有しているなどがあったり・・・。

色々と生活しにくいことがあれば、少しでも生活しやすくなるように援助を受けていくことは大切ですね。
何とかごまかしごまかし・・・。
少しでも快適に生活できるようにしていきたいです。
できれば、そうした足りないことを憂うよりも、今ある機能を大事にしていきていくことが「修行」であり、人生を豊かにしてくれるチャンスかもしれません。

人は必ず死を迎える。
生老病死を受容して生きていく。
そこを念頭において、これからも生きていこうと思います。

2022年12月14日水曜日

愛情ホルモンについて

人に喜びや幸福を与える生物学的な仕組みは、3種類の神経伝達物質が関与しています。

1つ目は、満腹になったり性的な興奮の絶頂で生じるもので、エンドルフィンなどの脳内麻薬が放出されることによって生じる快感で、生理的な充足と関係し我々につかの間の喜びを与えてくれます。

2つ目は、報酬系と呼ばれる仕組みで、ドーパミンという神経伝達物質を介して働いています。
大脳の線条体の側坐核と呼ばれる部位で、ドーパミンの放出が起きると快感を感じます。
サッカーの試合のゴールの瞬間とか、数学の問題が解けたとか、マラソンを完走したときなどにドーパミンが放出されます。
こうした快感が作用することで、次の目標を達成しようとモチベーションが生み出されます。
この報酬系を短絡的に得ようとするのが、酒、たばこ、ドラッグのような嗜癖性物質やギャンブル(競馬、パチンコ)などです。

3つ目は、オキシトシンという愛情ホルモンと呼ばれる神経伝達物質です。
ただ一緒にいるだけで嬉しいし、落ち着くという気持ちになれます。
身近な人間関係においての繋がりを大事にしていくことで生まれるオキシトシンを増やせる関わりが精神科的には重要ですね。

つまりは、恋がドーパミンとかエンドルフィンで、愛がオキシトシンな感じでしょうかね。
僕自身は40歳を超えて、おっさんになってきて「愛」の大切さ、重要性をより意識するようになっているので、オキシトシンの役割や作用を重視しています。

子育てにおいても、オキシトシンを介した養育だと、そもそも子どもの存在自体を認めるというスタンスなので、子ども自身も親といると安心が広がりやすく、そこを土台にして主体的に頑張っていけます。
一方、ドーパミンを介した養育だと「べきべき養育」となり、頑張っていないあなたは認めないというスタンスとなり、親子という関係性が安全基地というより緊張関係になってしまいます。

家づくりで例えると、1階部分としての心理的な安全基地が広がらないまま、2階部分の頑張ることを強要するスタンスになるので、地盤とか1階部分である安心を広げる親子の基本的信頼感を高める、そうしたオキシトシンを親子や身近な家族関係などでは大事にしておくことが重要になりますね。
そこを土台にしておけば、後は勝手に頑張るというドーパミンは、主体性の向上により出力していきやすくなります。
ドーパミンは2階で、オキシトシンは1階という理解です。
親の役割の7~8割は、この基礎となる1階部分のオキシトシン的な役割として「そのままのあなたでいいんだよ」という安心を広げてあげる役割が大事なんだと思います。
その結果、子どもは安心が広がって生活できて、心は暇を感じ、自分が何をしたいかに気づきやすくなって主体性は向上し成長していって社会で頑張っていくんだと思います。その応援を、子どもの身近な親や周囲の大人がしてあげることができたらいいですね。そのお手伝いを僕もできたらと思っているところです。

2022年12月7日水曜日

怒りの感情は第2の感情!

昔は、スクールフォーズとか、金八先生とか、生徒と指導者が真剣に且つ情熱的にぶつかりあって、相互の絆を深めていくようなドラマがありました。
また、プロ野球では、星野監督が選手に対して鉄拳制裁とかを通じて、選手が強くなっていくという対人関係がありました。

現在の時代では、そうしたことが体罰となり、そうした指導者が罰せられる時代になっています。
そのため、我々が対人関係で気をつけなければいけないのは『怒りの感情』です。
『怒りの感情』は、第2の感情と言われたりします。
つまり『偽りの感情』というか『怒りの感情』の前に、別の感情が発生しているのです。
そこを認知して素直に表出していくと、対人関係で悪循環が生じにくくなります。

子育てでいえば『挨拶』とか『ありがとう』が言えない我が子をみて不安になって、親が感情的に怒ってしまったり、とかあると思います。
その際に、「今は子どもだからうまく挨拶できないのは仕方ないけど、大人になって、あなたが嫌われたりしないか不安になるから、なるべく『挨拶』とか『ありがとう』とか言えるようになろうね」とか、怒りの感情を外して相手に納得できるように説明することが重要です。

『怒りの感情』を他者にぶつけると、トラウマを生じさせるだけになってしまうという時代です。
都市化し科学技術が進歩していくと、どうしても母子の愛着は薄くなりやすく、回避的な対人関係が増加していきます。
その結果、イライラなどの否定的な感情を他者にぶつけると、双方の関係が悪循環に至りやすいのです。
『怒りの感情』の裏にある本当の素直な感情に気づいて、そこと素直に向き合うと、身近な対人関係は好転しやすいと思います。

2022年11月30日水曜日

安全基地 → 社会性の順番が大事

養育において『安全基地 → 社会性』という順番を守っていたら、子どもは自尊心が守られて主体的に人生を送れるようになります。
母などの主たる養育者が『安全基地』として機能することにより、子どもが安心を抱き拡張していきます。
それが充足されて『社会性』を身に着けていきます。
そこで教育が大事になっていきます。
子どもに安心感を広げないで危機感を抱かせたり、苦手克服から入っていってもなかなか思うように成長しません。
返って子どもの反発を招いたりトラウマを生じさせたり自尊心を低下させてしまう恐れがあるということを共有しておきたいのです。
つまり、この順番がとても大事だということです。

また、親が子どもの『安全基地』になる4要素があります。

1つ目は、傾聴です。
お子さんが親御さんに話して来た際には、まず受容的、支持的に聞いてあげることが大事になります。

2つ目は、親がお子さんにアドバイスをする際には控えめにするということです。
関西弁で使われる言葉に「知らんけど~」という便利な言葉があります。
この言葉の裏には「決めるのは、あなたでいいのよ~」とか、「あくまで親としての一つの意見としてであって参考程度でいいのよ~」というメタファーが込められていると思います。
そうした感じで、親が子どもの主体性を尊重することが大事になります。

3つ目は、お子さんの『ややまし』なところに注目するということです。
どうしても一緒に生活していて、親は子どもの悪い所を少しでも良くしてあげたいと思うものです。
でもまずは、子どもに自信をつけさせること、自尊心をしっかり育むことを大事にしておきたい。
少しでも良い所を親が注目していると、子どもはそのままの自分でいいんだと安心して、その安心感を拠り所に成長しやすくなる。
そうしたら子どもは主体性が伸びて、成長してスキルアップしやすくなる。
ちなみに、僕は親に勉強しなさいと言われた記憶がないし、好きなように習い事をして、好きなようにやめました。
今でも勉強を継続的にしてますけど、やれと言われなかったので自分がしたいと思うことをやれてて、ありがたいです。

4つ目は、3つ目と連動しますけど、お子さんのダメなところは『スル~』です。
一緒に暮らしていると片付けができないとか、明日の準備ができてないとか「やりっぱなし~」が結構あるかと思います。
そこを治そうと最初から高い目標を設定してしまうと、親子の関係で緊張がベースになってしまいます。
そのダメなところの『ややまし』をみつけて、そこを褒めるという3つ目の介入を効果的にするために、ダメなところを『スル~』という感じです。

この4つを目指して、親がまず子どもの安全基地となっていければ、子どもは外で学んで成長していける可能性が高まります。
親の役割は成長させることより、安心を広げて心の拠り所になってあげて欲しいと思います。

2022年11月23日水曜日

正義の味方は、やっぱりアンパンマン!

 アンパンマンって、すごく画期的なヒーローだと思うんです。
まず、そこまで強くないし、というか、時にむっちゃ弱い。
そのため、仲間や支援者がいて成立するヒーローですよね。
そして、何よりも自分の価値観や考えを相手にも強要するということで生まれる善悪の対立構造でのヒーローではない。
利他の精神、自分の一部を相手にあげる。
自分が、相手を力で変えるのではなく、相手が今、必要なものを相手の立場になって考えて、相手の為に、自分ができることを考えて行動する。
バイキンマンに対しても突っ込みつつも、結局は共生してますしね。
バイキンマンの存在を否定しているのではなく、ダメな行為を否定しているだけというスタンスがすごいっす!

僕もいつか、アンパンマンみたい人になりたい。
でも、なれない~。
でも、自分の心の中にいる「リトルアンパンマン」を意識して生きていくことはできる。
だから困った時は、自分の中の「リトルアンパンマン」と対話しながら人生を送っていこうと思うのであります!

2022年11月16日水曜日

「早寝早起き朝ごはん」は間違っていると言いたい!

 僕は外来で、よくことわざや標語などを引用した心理教育をすることがあります。
しかし、「早寝早起き朝ご飯」という国民運動は、間違っていると言いたい!

その理由は、まず朝起きて脳が目覚めます。
そして、朝食を食べることにより、腹時計と脳の時計が同期します。
その後、16時間後に眠くなる体内時計がセットされるため早寝になる、という流れです。
そのため、早起き → 朝ご飯 → 早寝 の順番になります。

つまり、この国民運動推進の影響なのか?『早く寝ようとして、なかなか寝れません』『起きる時間がバラバラ』だったり、『朝ごはんは食べません』などを認めると、睡眠はフリーラン化して乱れて寝れないになります。

『「早起き朝ご飯早寝!」に変更して欲しい~』と願う、今日この頃の僕でした。

2022年11月9日水曜日

アロマザリングの重要性

 近年、虐待などがニュースで扱われないことがないですよね。
その度に、親の責任論が取り沙汰されている気がします。
母親の子育てに対する不安やストレスが膨らむ中、近年の核家族化や近隣との付き合いの希薄化により、煩わしいと思うような人間関係を無くす事との引き換えに、寂しさや孤立感を手に入れ母親たちは自分の子育てを振り返る機会を失い1人で苦悩することが増えている気がします。

しかし、人は生まれてから自立していくまでに、とても時間がかかる動物です。
そのため古来より、母親以外の人が子どもの世話を引き受けることを意味する「アロマザリング」によって、母親の負担を軽減し子どもの成長を育んできました。
昔から我々人類にとって「アロマザリング」はなくてはならないものでした。
同時に「アロマザリング」は、子どもの社会性の発達や、世話をする側が若い場合は子育ての学習という意味でも、極めて重要なものとなります。
つまり「アロマザリング」を介した母と子とその周囲の互恵的な関係をベースに、人は家族や社会を営んできたといえます。

それが、欧米文化や子育ての精神が輸入されたことを契機に、アロマザリングを活用した子育てが成立しにくくなり、母親のみに子育ての負担を負わせるケースが増えるようになります。
このような状況にあって、当の母親たちも「母親の役割」に対する意識を強めていくわけですが、イギリスのジョン・ボウルビィが発表した「アタッチメント理論」も、それに影響を与えていたと思います。

「アタッチメント理論」の基本的な考え方は、子どもには母性的人物への「くっつき(attachment)」を求める性質があり、それによって子どもは守られるというものですが、その理解にはいくつか注意が必要です。
まず、子どもが求める相手は必ずしも母親ではないこと。
また、親と子ども双方の互いに対するネガティブな情動を見落としがちであるということ。
そして、この理論がイギリスの個人主義的な育児風土で生まれたということです。

ところがこの後、当時の社会状況や日本の伝統的な母性観の上に、母親が愛情を尽くすことで子どもが健全に育つという認識が過剰に日本に広がってしまったのです。
「ニート」や「引きこもり」といった問題を抱える子どもあるいは若者の存在も「アロマザリング」と、それによる母子が適切に離れる時間が減ってしまったことと無関係ではないでしょう。
母親たち自身が今までの「母親の役割」にとらわれたままでは何も変わりません。
人は、赤ん坊の時から周囲の人々と関わる能力を備えています。

一方で、「アロマザリング」を可能にする子育てのネットワークを地域で再構築していくことも必要です。
あくまで母親はそのネットワークの一環であり、子どもは周りの人々との関係の中で健全に育つのです。
特に、発達障害を抱えた育児は、母親が抱えすぎてはいけません。
多くの使えるネットワーク(療育、放課後児童デイ、ショートステイ、学校などの教育関係者、福祉、医療機関、児童相談所などなど)を利用して欲しい。
幼少で発達障害と診断した際には、親御さんには「あなたの子ども」という認識から、「社会の子ども」だと思ってくださいと説明したりもします。
大人が育児や悩みを抱えている様を、子どもが学習すると、子どもも誰かに「助けて」と援助希求できない子供になってしまうこともあります。
その延長上に、ひきこもりやニートなど、自分で悩みを抱える症候群の連鎖が生じてしまいます。
どうか、大人も、しんどい時には1人で抱え込まないで「助けて~」と、フラッグを立ててください。
それぞれができる支援は確かに少ないですけど、支援も「3人寄れば文殊の知恵」的に、集まれば何とかなる気がしてきます。
当院も、その一部になれるようにと思って日々頑張っています!

2022年11月2日水曜日

愛着スタイルについて

アメリカの女性心理学者メアリー・エインズワースの分類によると、幼児期の子どもの愛着パターンは「安定型」「回避型」「抵抗/両価型」「混乱型」の4つに分類されています。

全体の6割程度は「安定型」の愛着パターンを呈します。
「安定型」は、1歳の乳児期の頃に母親から離されると泣いたり不安を示しますが、母親が現れると素直に再会を喜び、母親に抱かれようとします。

母親が安全基地としてうまく機能しており、ストレスを感じた際に適度な愛着行動を起こすパターンです。

「回避型」は、全体の1.5~2割程度で、幼児の頃に母親から引き離されてもほとんど無反応で、また、母親と再会しても応答が乏しいパターンです。
母親とのつながりが薄いケースに多いです。

全体の1割は「抵抗/両価型」は、母親から離されると激しく泣いて不安を示しますが、母親との再会で、母が抱き着こうとすると、それを嫌がします。
でも、一旦くっつくと離れようとしません。
これは、赤ちゃんの心の中の母親の安全基地が不安定で、親が構ってくれるときと、無関心なときの差が大きい場合や、神経質で厳しく過干渉な親の場合が多いです。
このパターンの子は、将来の不安障害のリスクが高く、また、いじめ被害にあいやすいとされています。

残りの1割程度は「混乱型」で、「回避型」と「抵抗型」が混じった「無秩序パターン」。
全く無反応と思ったら、激しく泣いたり怒りを表したりします。
親からの攻撃に恐れる反応を呈したり、逆に親を突然叩いたりすることもあります。
虐待を受けているような精神状態が、ひどく不安定な親の子どもにみられやく、親という安全基地が、逆に危険な場所となることで混乱パターンとなります。
親の行動が予測不可能なために、子どもの行動も無秩序なものになっています。

僕自身は、とても優しい母親と、ユーモアたっぷりで働き者の父親に養育されて、経済的には、中流家庭で、よい家庭環境で養育されたと思います。
そのため、愛着パターンは「安定型」に分類されると思います。
みなさんは、どのパターンに入るでしょうか?

2022年10月26日水曜日

自閉スペクトラム症と愛着スペクトラム症

この10年程度診療する中で、複雑化、長期化、慢性化する精神疾患の背景に、自閉スペクトラム症(ASD)が背景にあることを意識し、そこの知識や支援を念頭に置くことで、適切な支援がみつかることが多いと感じ学んできました。

その上で、難治的、通常の治療の枠組みでは、なかなか改善しにくい傾向のある患者さんの多くに、愛着スペクトラム症が併存していることが多いことが分かってきました。
ここでいう、愛着スペクトラム症とは、はっきりとした虐待を受けてきたなどというよりも、子ども時代に、主に母親との関係性を通しての、心の安全基地が育まれなかった状態で現在に至っていることをいいます。

精神医療では、愛着や愛着障害が種々の精神疾患の成因や回復において、どれほど大きな役割を果たしているかということに十分な認識や対処の術をもっていないのが現状だと思います。
僕は、児童精神科、精神科を標榜し、毎日2歳から80歳までの老若男女の診察をしているうえで、不安定な愛着スタイルの影響が、その後の人生に大きく影響しているということを感じています。
ベースに、愛着スペクトラム症の影響の有無を念頭に、当院でできることを考えていきたいと思っています。

2022年10月19日水曜日

見守ることが大切!

当院では、たくさんの観葉植物を育てています。
当院が『ちょっとでもオアシス的になればいいなぁ~』と願いを込めて、ジャングル化を目指しています。

でも、定期的に枯らしてしまいます。
水やりでも、水が無くなって土が乾燥してくると、それで根が伸びて植物は強く、たくましく生きていくから葉っぱが丸くなったりしてから、水をあげるなど、ちょっとスパルタ的にして育ててくださいと、地元の観葉植物やさんに指導を受けたりします。

でも、乾燥して枯れてしまうのが怖くて、どうしても水を早め早めにあげちゃいます。

見守って、しんどくなってから手を差し伸べる。
その見守ることが大切なのは、わかっているけど、なかなかできない。
『子育てと、植物を育てるのも似ているなぁ~』と思います。

でも、こうして定期的に観葉植物屋さんに指導されて、見直して、また失敗しちゃうを繰り返して、最近は枯れることは減ってきています。
「見守る」ことを大事にしつつも、でも、やっぱり早めに水をあげちゃうけど、愛情を持って、育てていきたいと思っている今日この頃です。

2022年10月12日水曜日

70歳台で人生が決まる!

当院は、2歳頃から80歳台の老若男女の方が受診に来られます。
児童精神科、精神科を自分が担っていることによって否応なく『人生とは』と自問自答をし続けるような感覚となったりします。

その際に、70歳頃に人としての生き方が決まっていくように思います。
70歳になると、もうどんなに頑張っても、若くないし、もう死を意識していく段階に入ります。

誰もが必ず迎える「死」というゴールに向けての目標は、僕は「納得」だと思います。
自分らしく頑張ったとか、自分らしく、つらいこともあったけど楽しめたとか。
この自己満足「納得」を得るためには、なるべくペルソナ(社会的仮面)が少ない方がいいし、できるだけ他者から『どう思われるか?』ではなく、自分からみて『納得いくか』の方がいい。

70歳台になったら、どんな人でも色々足りないものが出てくると思います。
そこをフォーカスして『ないない~』と嘆くのか、『まだ、こういうことも出来る』と出来るところをフォーカスして生活できるのか?
それは、それまでの生き方の集大成になってくるのだろうと思います。
必ず『死』というゴールが来るから、心配しなくても『人生はあっという間』各々に残された人生を大切に、能動的に、主体的に生きていく。
そのサポートができるようなお手伝いができればと思っています。

2022年10月5日水曜日

綾小路きみまろさんの "SDGs"

最近よく耳にする「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟国が2030年までの達成を目指す17の目標を掲げたグローバル・プロジェクトで、貧困をなくそうとか、環境に優しいクリーンエネルギーを普及させようとか、いずれも無理のない範囲で改善していきましょう、という内容です。

その「SDGs」ついて、唯一無二の漫談家 綾小路きみまろさんが熟年夫婦のネタにしていた内容がすごく印象に残ったので、そのまま記載します。

夫婦関係にも「SDGs」のような、暗黙の改善目標みたいなものがある。
夫婦の「SDGs」です。
夫婦の「SDGs」とは、相互の欠点として気になるところは目をつむって、お互いが心地よく過ごせるように努力するのです。
お互いに向き合うと、嫌なところは目をそらそうにも視界に入ってきますから、なるべく向き合わないで、隣に並んで同じ景色を眺めるのです。
お互いに嫌なところがあっても、感謝の気持ちがあれば、根っこの部分で夫婦はちゃんと繋がっているもの。
お互い「ありがとう」の気持ちを忘れず S(少しの)D(ダメは)G(我慢する)を目標に共生していく。

そんな気持ちでいると、夫婦関係は波風が立たず平穏無事にやっていけると思いますが、みなさまいかがでしょうか?

2022年9月28日水曜日

子育ての正解

 たまに先輩の精神科医とお会いして僕自身の子育てなどを指導してもらっており、その際のミニレクチャーをこの場でまとめておきます。

『子育ての正解は、その子が大人になって人生を終える瞬間に「あ~、生きてきて良かったな~」と満足して死ねることだ。つまり、基本、親は先に死んでいるから、親自身はその子の子育ての正解はわからないまま人生を終えることになる。だからこそ親が、その子がその子らしく生きていける一番の味方になってあげるスタンスが大事だよ』
と指導されました。

その先輩医師自身は親に怒られて、今でいう教育虐待を受けて医師になったそうです。
確かに、先輩は医師となり社会的には成功しているように見えるかもしれませんが、実際の先輩自身の気持ちとしては医師になりたくてなったのではないし、親に対して感謝というよりも恨みや憎しみの感情を抱いてしまうんだそうです。
そういう意味では、先輩自身の親の子育ては失敗だったと子ども側の立場の先輩からみたら思っているし、親には、もっと子どもを尊重した子育てをして欲しかったという思いがあると、僕に語られていました。

また、
『子育ての天才がまれにいる。それは、親自身が精神的に穏やかであること。また、子ども自身も精神的に穏やかであること。』

この二つが揃うことが、子育ての天才になるそうです。
しかし実際は、僕も含めてそうではありません。

だからこそ、
『謙虚になって子どもにはなるべく怒らないように精神的に穏やかになれるように親として努めなさい。また、1回親が子どもを叩いたら、その子が大人になったら100回叩かれ返されるようなもんだと思っておきなさい。トラウマを子どもに起こさせないためには、親が感情的になって怒ったりしないこと』
と指導されました。

毎回「はい、わかりました!」と、こっちが返答して終わります。
僕自身も子育て世代ですので肝に銘じます!
いつも、ご指導ご鞭撻ありがとうございます。
先輩!

2022年9月21日水曜日

知識があるから意識になる

発達障害の児童の診療をしているなかで、そのお母さんも当院に来てくれます。
多くは、お子さんの同伴ですが、なかには、お母さんがおひとりで通院されることもあります。

そのお母さんに、お子さんの発達障害の心理教育をして、知識が増えていくことで、お母さんは、適切な関わりを身に着けていかれることが多い一方で、お父さんは、そうした知識を得ていない状況で子育てにおいて好ましくない関わりが続いてしまい、ご夫婦が、子育てなどを巡って対立してしまうことがあります。

どうしても、知識がないと意識化されないので独りよがりな関わりになってしまい、知識の差は意識の差となってしまいやすいのです。
僕自身も、たくさん知識を増やして、少しでも意識的に気づける量を増やしていきたいと懸命に努力中です。
そこから得た知識を、少しでも患者さんにわかりやすく伝えて意識の共有を図っていきたいと思っています。
そのためにも、まずは僕が知識を増やし、患者さんやご家族の方と知識を共有していくことが大事だと思って日々勉強中です。
そこから、お母さん、お父さん、本人自身、そのご家族、学校、社会と知識が広がって、意識が広がって、よい社会になって欲しいなと願って診療しています。

2022年9月14日水曜日

僕の精神療法はチック的

ぼくを含めて多くの男性の方で発語の調子が、どっかでチック的な方がいると思うんですけど、僕自身、何か短い言葉で言いたい欲求結構あります。
なので、僕の精神療法はチック的、キャッチフレーズ的です。
そのキャッチ―な言葉を患者さんの心に遺すことで、患者さんの中に、何か楽になれるというか、よい変化を生みやすくなるというか、そういうことを狙って、今日も、僕の頭の中は、あまり賢くない頭をフル回転させて「短い言葉」を患者さんの心に遺せるように、患者さんと向き合っているところです。

2022年9月7日水曜日

ASD特性の共有と理解の重要性について

 自閉スペクトラム症(以後ASDと略す)の脳の発達は、生後1歳から2歳の間は定型発達児よりも脳体積サイズは over growth(過形成)よりで特に大脳、小脳の白質、大脳の灰白質(特に前頭葉)が過形成ぎみであることが多いとされています。
また、神経病理的には神経細胞のニューロンやグリア細胞の過剰な発達、プログラム化された細胞死(アポトーシス)、シナプスの形成や機能異常が考えられています。
その後、成人に向けてASDも定型発達も形態的には、ほぼ一緒になっていきます。
局所的には、体積減少の報告が多いと言われていますが、実際上は評価は困難なことが多いようです。

こうした脳の発達異常から実際上で生じてくるのは、ASD傾向のある子どもの方が脳のオーバーロード(混乱)が生じやすいということになります。
つまり、対人のコミュニケーション場面において、開かれた質問をされたり、いつもと違う変化が生じたり、複雑なコミュニケーションなどが生じた際に、混乱を呈しやすくなります。

反対に、自分の興味や動機からの発信に対しては過集中となります。
これは、わがままというより特性であり、強みであり、弱点でもあります。
そして、「できることを増やしていきたい」と思うのが、子を持つ親の本能です。

しかし、親やその周囲の人らがASDの特性と戦ったらダメです。
涙とか、最悪、心の血が双方に出ます。
その子に合わせた効果的な関わりかたを一緒に考えていく上で、この「脳のオーバーロード」を念頭においておくことが重要になります。

養育の仕方においても、色々と周囲ができることをみんなのようにできないことで、自責的になる必要がないというケアが大事になってきます。
ASDの特性を含めて「どう対処するのか?」の前に「何が起こっているのか?」をまずは理解していくことが支援において重要だということだと思います。

2022年8月31日水曜日

開院して5年が経過しました

 ホームページの「ごあいさつ」に記載しているように、
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・幼児期から児童期、青年期、成人期、老年期までの人生の全ての期間において精神科領域全般の『心の相談』ができます。
・診察を通して『こころ』と『からだ』の悩みに寄り添い、回復のお手伝いをさせていただける診療を心がけます。
・患者さん、家族、地域の皆さんが安心して『こころ』の相談を受けられるアットホームな総合心療を目指しています。

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の理念のもとに、開院しました。

現在は当院で、子どもから成人までの心理検査をすることが可能になったり、院長の診療の、特に精神療法を補完するためのカウンセリング機能も強化して、本人とその家族をサポートする機能も実践的に向上できていることを実感しています。

また、当院の上階に児童精神科の訪問看護ステーションを誘致し、阪南病院の児童精神科領域で経験を積んだ看護師らと連携してサポートできる体制を構築しています。

今後の目標は、支援機関である行政、教育、療育機関などに対して、たまにでいいのでクリニックでセミナーを開くことも、いつかは再開したいなと思っています。

児童精神科・精神科の領域は、芸人に近い仕事だと思うので、必ずしも長年の経験が活きるわけではなく、常に新人のように柔軟で謙虚に、新鮮に取り組んでいくことが求められている領域だと思います。

だからこそ、僕が健康で働ける間は、少しでも来院された患者さんやそのご家族に「受診に来てよかったな」と思ってもらえる診療を心がけて、これからも取り組んでいきたいと思います。

今後とも何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

2022年8月24日水曜日

3浪から救ってくれた友人!

 東京五輪から1年が過ぎましたね~。
このブログ上で何度も話していますが、僕は医学部に合格するまでに3年間浪人生活を送っています。

3浪目を迎えた春の予備校の授業は、精神的にとても参っていました。
その時に、横に同じく3浪目の予備校生がいました。

その人が3浪仲間となり、僕は1年間何とか乗り切り、受験勉強を頑張り続けることができて、お互いに悲願の国立大学医学部に進学できました。
何とか諦めずに頑張っていたら、運命的な出会いがあるもんだな~と思います。
僕の3浪目の予備校の教室の隣の席に、その人がいなければ、きっと違った人生だったような気がします。

東京五輪で選手らが、口々に御世話になった人達に感謝を述べていましたが、その時に僕の人生にとってのメダルであり、医師になる道への最初の一歩が医学部合格だったので、御世話になった3浪目の友人のことを思い出しました。