ユニセフ報告書「レポートカード16」(2020)によると、OECDまたはEUに加盟する38か国のランキングにおいて、日本の子どもの身体的健康度は、38か国中1位(子どもの死亡率、過体重・肥満の子どもの割合などから算出)に対して、日本の子どもの精神的幸福度は、38か国中37位(生活満足度が高い子どもの割合、自尊心、自殺率などから算出)でした。
日本は世界的にみても、若者の自殺率が高く、自尊心は低く、日本の子どもは、身体的には健康だが、心はしんどい状態であると考えられている。また、日本は、不登校(約34万人)、ひきこもり(約150万人)大国になっている。背景には、家族や学校、社会の不安定性が増していると同時に、子どもへの過重な社会的なプレッシャーがかかっている時代に入っています。また、そうした土台となる日本という国家自体が、深刻なアイデンティティー・クライシスな状態(自己同一性を喪失した状態のこと)に陥っているような気がします。
1853年にアメリカのペリー一行が、黒船軍艦4隻で、神奈川県三浦半島の浦賀沖に表れて、すぐさま徳川幕府に強硬に開国を迫られて、日本国家は動揺、混乱しました。その後、明治維新、世界大戦、戦後の復興期、経済成長、バブル期、その後も現在と・・・。
我々が貧しい日本から、餓死しないで平和で豊かな社会を目指してきたのに、心が置き去りになっている。次回のブログから、少し忘れ去られた日本の歴史のアイデンティティーの重要な部分を再発見したいと思います。
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