2023年8月30日水曜日

人によって、物事の捉え方は違う

 

「人によって、物事の捉え方は違う」当たり前のことなんですけど、精神科という日々の診療をしていると、余計にそう思います。

 伝え方と伝わり方、受信と発信。コミュニケーションで、ギャップが大きくなりやすい要因は、文化的背景・養育環境・男女差・年齢差・発達障害の有無・知的な能力・気分障害などの精神疾患・愛着上の問題やトラウマの問題などたくさんあります。

そうでなくても、相互理解って結構難しいですよね。こうした見極めや対応で関与するための多くの見聞が、精神科や心理学の領域にあると思っています。でも、いくらそうした領域の知識や経験を蓄積していっても、大きな波のうねりの中で、できることはわずかです。でも、そのわずかが、糸口になって、助けになることは、実際には結構ある。できることは、限られているけど、僕は治療者として頑張りたい。実生活でも、診療においても、そのためにしっかり心身のバランスを整えて取り組んでいきたいと思います。