2021年3月3日水曜日

「鬼滅の刃」15巻、第131話での炭次郎の問いかけ!

 今回は、漫画「鬼滅の刃」15巻、第131話の個人的な感想となります。
※ ネタばれを含む内容ですので、ご注意ください。

水の呼吸を使用する水柱(みずばしら)である富岡義勇が、鬼殺隊になる為に訓練をしていた頃、同門の同期に錆兎(さびと)という仲間がいました。
この錆兎と富岡義勇は、兄弟弟子であり親友同士で、お互い鬼殺隊になる為に切磋琢磨していましたが、最終選別といわれる鬼殺隊になる為の最終試験で、錆兎は結果的に命を落としてしまいます。

富岡義勇は、積極的に最終選別に挑んで大奮闘しながら結果的に命を落とした錆兎という無二の親友を亡くした上、ほとんど何もしていないのに自分だけが鬼殺隊に入隊できたことをずっと後悔していました。
遺された富岡義勇は、(※)サバイバーズ・ギルトという罪悪感を抱いて、みんなと一緒に頑張ろうという気になれないでいました。
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(※)サバイバーズ・ギルト
戦争や災害、事故、事件、虐待などに遭いながら、奇跡的に生還を遂げた人が、周りの人々が亡くなったのに自分が助かったことに対して、しばしば感じる罪悪感のこと。
「サバイバー」 (survivor) は「生き残り・生存者・遺族」を、「ギルト」(guilt) は「罪悪感」を意味する英語。

 そんな富岡義勇に対して、一緒にいた主人公の炭次郎が「錆兎から託されたものを富岡さんは、繋いでいかないんですか?」と問います。
この瞬間、富岡義勇の脳内で「パァン!」と大きな地殻変動が生じ「過去に捉われた罪人」という認知から「思いを託され、繋げていく勇者」という認知に変貌していきました。

炭次郎のこの一言の問いで、ここまで劇的な変貌を遂げさせたことが、カウンセラー的に「超必殺技!」だと僕は思いました!

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