僕は、大学時代は、夏休みとか大きな休みがあると、バックパッカーになり、1か月インドにいったり、アフリカに行ったりしました。帰国すると、家庭教師は、1か月不在だったせいで、首になりました。また、元の日常に戻っても、働く意欲が途絶えて、1か月程度バイトをしなくなりました。何か、現実感がないようなふわふわしたような感覚でした。ここは、日本?インド?なんか、まだインドにいた感覚がある感じでした。脳では、オーバーロードになっていたんだと思います。インドの1か月の生活で、たくさんの情報の処理が追い付かないような状態。そこで、茫然としながら、整理していく作業を脳内でしていたんでしょう。
患者さんでも、両親が離婚して、母と子どもで転居してきたりすると、子どもは、一時的に無気力になったり、不登校になったりします。その時の理解は、僕は、自分が1か月インドとかアフリカに旅行に行って、帰国してきた経験を思い出します。しばらく、脳内はオーバーロードになっているから休養して、整理しているんだな~と、そのままにしておくことが重要だと思います。
そこで、しない方がいい関わりは、「さぼるな」「学校にいけ」「宿題しろ、やるべきことをしろ」ですね。オーバーロードの脳に、過剰な緊張や、またこのままの俺じゃだめだと自責的になったりすると、ちゃんと休息したり、整理できないですからね。
あるがままに受け容れて、本人なりの回復や整理を待つことができる支援をしたいと思っています。
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