2024年7月3日水曜日

精神科支援のゴール、目指す社会は?

  前回の松下幸之助の話の続き。100歳過ぎまで医師を続けてこられた日野原重明先生もまた、人の人生で大事なことは、「前進、前進、そのまた前進!」とまさしく仁王立ちしての講演会で100歳過ぎてもなお絶叫されていたのを思い出します。

 やっぱり、宇宙ですね、アニメ「聖闘士星矢」でいうところの小宇宙(コスモ)ですね。人類が目指す社会は、「衆知」できる社会。つまり「共生」社会。本田秀夫先生は、共生とは、ひとことで言うと、「相性が最悪の人たちとも同じ社会で暮らすこと」だと定義しました。そのためには、

  • 全ての人が、多様な視点があることを知る。
  • 異なる立場の人をむやみに疎外しない。
  • 異なる立場の人に不要な攻撃をしない。
  • 自分の視点を他者に強要しない。

ということを述べられていました。釣りで、たまに釣れてしまうフグは、毒があるし、いらんからリバースしたりするけど、調理資格がある人からしたら、高級魚にもなる。誰かにとっては、悪でも、違う人にとっては、大切なものになったりする。少なくとも、自分自身で、自分を否定しないことが大事。あなたを、必要としている人は必ずいる。そこを諦めないで、自己否定しないで、自分を大切にして生きてもらえるような支援がしたいのです。誰もが、自分らしく生きられる。その上で、合わない人とは、距離をとったり、不要な傷が、つきにくくなるような環境を作っていく。色んな人がいて、色んな状態の人がいていい。全ての人が生きやすい社会。目指せ!共生社会っす!

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