2024年6月26日水曜日

松下幸之助の人間観、人間道

  松下幸之助の本を読んで、古い本ですが、全く色褪せない普遍的な思想を、我々に与えてくれます。要約すると、人の成り立ちを辿ると、宇宙にまで発展していくが、宇宙は、「生成発展」で未だ、成長し発展していっている。そうした宇宙の一部として地球は誕生し、人類は誕生しているからこそ、人類もまた「生成発展」していくものとして存在していくことが、運命づけられているということ。その上で、人類が、現在わかっている生物体の中では、もっとも、高度で最強の生物として認識することが重要である。

 人類という高度で最強の生物として位置づけられているもっとも重要な要素として、人類は「衆知」ができるということ。「衆知」とは、様々なものや人の力を結集して、生成発展に活かすことができるということ。そして、その「衆知」に必要なことは、「あるがまま」の視点で、素直な姿勢で、自己を又は外界をみていくということ。

 素直というのは、人の言うことを素直に聞くとか、そういう単純な意味ではない。曇りのない心で、物事を見る視座だということになります。つまり、あるがままを受け入れるような心持ちや姿勢を持つこと。そこで、色々な学びや経験や出会いを通じて衆知していくこと。それで、調和し発展していくことが、人としての道であると説いている。これを忘れないで人類が生きていけたら戦争や争いは回避できる。それをしっかりと、心に刻んで生きることが、松下幸之助の遺言な気がします。今日は、そうした観念論、総論的な視点でのみ述べて、まずは、自分自身あるがままを受容して、ありのままに生きていけるように頑張りたいので、サウナに行ってきます。