2023年10月4日水曜日

山登りで感じたこと

  生きていることは、山登りに似ているから、年に数回は登山をしたくなる。人生で、山頂を見失って、ただ、さまよっているだけに感じたり、孤独だったり、苦痛だったり。でも、実際は、それも含めて、登っているんです。死なないことを選択し、何とか耐えて生き続けて、苦悩していること、そのものが登山であり、人生です。

 我々が、人生で登っている山は、大谷選手が登っているような前人未到の素晴らしい山じゃないかもしれない。金剛山とか、又は天保山かもしれない。でも、自分にとっての山登りをしている。その山という人生に、優劣はないんだと思います。少なくとも、自分という人生の山を卑下しないで、登る。(生き続けるだけで十分、登っているんです。)

 当院は、時に登山ガイドになったり、山道の応援者であったり、少しは、道を照らしたりして、患者さんの少しの役に立てたなら嬉しいです。僕自身も、生きてて苦しいです。でも、お迎えが来るその日まで、人生という山登りは続けたい。また、今度もロープウェイがついている山に登るか、低山を登ろうと思います。