2020年12月31日木曜日

優秀な治療者を目指すのではなく、各々の患者さんに対して治療的で柔軟に対応できる治療者を目指したい!

年末になると、自分の中で回想することがあります。

以前、家族療法の大家である吉川悟先生の指導を受けていた時期がありました。
その吉川悟先生から
「作田先生は、優秀な治療者を目指しているね。でも、患者さんにとってよい治療者とは、患者さん各々に治療的に柔軟に対応できる治療者が本当に良い治療者なんだよ」
と指導され、自分の頭の中に強い電流が走ったような衝撃を感じました。
 
治療者ありきの患者さんではなく、患者さんありきの治療者へと転換するそのコペルニクス的転回。
言ってしまえば「病を診るのではなく、人を診る的な感じですね」

それ以後、地道かつ継続的に患者さん各々に対して治療的な対応ができるように努めている日々です。
各々の患者さんに対して柔軟に治療的にアジャストして、小さなヒットを積み重ねる治療者でありたい。
吉川悟先生に言われたその日からずっと、その想いを大切にし続けているつもりです。

治療者を引退するその日まで、その想いを大切にしていきたいと思います。