当院は夜は遅くまでしていないですし、土曜日は休診だしと、診療している時間がクリニックとしては少ない方だと思います。
実際、患者さんにも『もう少し夜遅くまでやらないの?』『土曜に診療していないの?』という問い合わせを受けたりもしています。
Webサイトの『お知らせ』でも告知させていただいていますが、僕自身は、むしろ反対に診療時間を減らしていきたいと考えて、来年1月より診療時間を減らしていく方向です。
その最大の理由は、僕の診療のセールスポイントは、診療行為そのものにあるからです。
診療という限られた時間の中で、薬物療法、精神療法(心理士との協働でのカウンセリングも含む)、心理社会的なアプローチ(診断書作成などを含む)などを含めた行為を、自分なりに診療時間外でも勉強したり、僕自身が指導を受けたり、次回の患者さんの診察に向けての準備を診療が終わってから毎晩しています。
むしろ診療時間以外は、次の診療に向けての準備期間と捉えて生活しているような日々です。
その時間をちゃんと確保しないと、僕の診療は成り立たないのです。
「診療は試合!」という考え方です。
1週間前、1か月前、1年前、開業前よりも、 僕なりに診療上の知識、意識、治療の技術は進歩してきたと思っています。
しかし、それに反比例して診療は混み合ってしまい一人一人にかける診療時間は減少傾向にあります。
そういった背景もあり、初診の受付を中止したり、来年からは診療時間を減らしたりしながら試行錯誤中です。
自分の中で大切にしていることは、「良い診察(≒試合)」をして、少しでも患者さんを楽にする一助を担いたい。
そして、患者さんから、それなりに納得してもらってお金を頂いて、そのお金で家族や従業員に還元していきたい。
この循環を大事にしたいからこそ診療時間を減らして、診療の準備に時間を割きたい。
全ての患者さんのニードに応えることは当院ではできないことが分かっているからこそ、自分のできることを追求していきたいという想いでこれからもやっていきたいと思います。