2020年12月3日木曜日

治療的だと思ったのなら、介入しない方がダメ!

 診察を通して、患者さん自身が、新たな価値観や思考が発生していくことの手助けをすることが治療だと思っています。

そういった意味で、日々できるだけ治療的な関わりをしていくことを心がけています。  


ブリーフセラピーの日本の創始者である長谷川啓三先生が「セラピーとは、泣いて来たクライエントを笑って帰すことです。」と非常にわかりやすい説明をされておられます。

僕自身、そうしたことを目標にしつつ、患者さんに関わろうとしていますが、残念ながら、失敗の連続です。


でも、患者さんの診察での介入の中で、99敗1勝でもいいから、その1勝のアプローチを契機に、患者さんの中で何か治療的な転換点が生まれることが大切だと思っています。

だからこそ、失敗を恐れないで(できれば、ドクターXの大門未知子のように、「私、失敗しないので!」と言いたいところなんですけど。)誠実に、治療的に関わっていきたい。

患者さんに治療的だと思ったのなら、まず、それを信じて介入していく。失敗したと思ったら、すぐに修正、変更していく。


これを繰り返していく、その柔軟性を大切にして、これからも勇気を出して、治療的に関わっていく努力を続けていきたい。

それが、僕の治療者としてのスタンスです。