2020年9月17日木曜日

発達障がいの子供の発達で大切なこと

 当院では、日々、2歳頃~大人に至る幅広い年代の発達障がいの患者さんを診察しています。
院長である僕自身、人生のロングスパンの成長や発達を、診療を通じて日々勉強させていただいています。

診療の中で感じていることとして、人の人生を動かすのは『問題解決』ではなく、本人の持つ『強み』だということです。
その『強み』とは『得意』+『興味』で出来ています。
『得意』は、親や周囲の人から「すごいね~」と褒められて出来ていき、『興味』は、親や周囲の人から「好きなことをしていいよ~」で出来ていきます。
そして、その『得意』と『興味』が相互に作用しあって『強み』となり、その子の人生を動かしていくということが、大事なことだと思います。

親が子どもを育てて『強み』を持てれるようにしていく関わりで大切なことは、究極的には「好きなことしていいよ~」と本人を尊重して応援してあげることと、本人が頑張って取り組んでいることを認めてあげることなんだと思います。

発達障がいの子供の成長の仕方としては、凸凹のままで成長、発達していくからこそ、出来るところを伸ばしていくことが大事だということです。
長所を伸ばしていくことで、大人になってそこが強みになり社会で誰かの役に立っていく。
短所とか苦手な部分は、誰かにサポートしてもらって助けてもらうということが大切なんだと思います。

例えば、発達凸凹な僕自身、クリニックに関わることにしても色々な方々にサポートしてもらって何とかできています。
家に帰ったら、妻や家族に色々支えてもらって何とか生活できています。
そうした支えを僕は受けて、日々の診療で患者さんの役に少しでも立てたらと思っています。
僕自身も出来ないことは、ほどほどにして、誰かのサポートを受けながら出来ることを伸ばしていくように努力して「今の自分の人生を豊かにさせれていただいているなぁ~」と実感しているところなので、このことは共有しておきたいなと思いました。