2018年4月6日金曜日

ちょっと心にしんどさを抱えている治療者が、心にしんどさを抱えている患者さんを治療している。

僕は診察室で、結構自虐的に「僕もADHD気味なんですけど、何とかぎりぎりでやっています。」とか「ちょ っと僕は不安神経質やから○○さんに聞きますけど~」と、自分がADHDといった発達障害の傾向があることや、人一倍不安が強くしばしば不安や怒りに押しつぶされそうになること、これまでの挫折体験などを、診察場面で打ち明けることが度々あります。

患者さんにも自分のしんどさを打ち明けてもらって、僕もさりげなく自分のしんどさを話すと、不思議と治療の同盟を結んでいるような気がしてきます。

また、顔なじみの通院患者さんから「先生、今日は顔色が悪そうやけど、大丈夫?」と不覚にもこちらが反対に心配されて、どっちが患者さんかわからなくなってしまう時もあります。
その瞬間、主治医と患者さんの関係は、逆転してしまいます。
そんな時、僕としては心の中で「やばい、ば れてしまった。患者さんに、逆に心配させてしまって申し訳ないなぁ~」と反省したりします。

ちょっと心にしんどさを抱えていて、何とか生きている状態の治療者である僕が、心の病んだ患者さんと向き合っているということを、自覚する日々です。