僕は、幼少から、ヒーローに憧れていました。現実の僕は、小学生時代、サッカーをしていましたが、特に、そこまでうまいわけでもなく、いつもレギュラーを奪われるのではないか?と内心、怯えていました。勉強も、そんなにできるわけではなく、周りよりは、少しだけできる程度でした。自分に自信もなく、気も弱く、でも、自己万能感は結構ありました。いじられキャラで、ちょっと、いじめられたりもありました。いつか、自分なりに力が欲しいと思って、アニメの世界のように、弱くても強く、たくましくなって、生きていくヒーローの姿に、自分を重ねていたのでしょう。それが、現実的なヒーローとして、憧れたのが、医師だったのです。
念願の医師になっても、やっぱり、いじられキャラですし、気が弱いし、コンプレックスがたくさんあります。でも、そうした、自分に自信がない、コンプレックスがたくさんあることが、僕の強みになっている気がします。診察場面で、患者さんのしんどさや自信のなさ、コンプレックスに素直に共感できて、謙虚な姿勢で、日々診療できるメリットになります。自分の弱さを認めることができて、それが、強みになっているように思います。
このまま弱いまま、皆様に助けてもらって、頑張れるヒーロー、そうだ!「アンパンマン」のように頑張りたいと思います。