僕は、日々診察室で、精神科医、児童精神科医として診療しているわけですけど、どこかで「俺はいい治療者なんや~」と自己陶酔している部分があるんだと気づかされました。
先日も、講演会で、自分のいいところを見せたい、人から良い評価を受けたいという欲望が湧いていたんだと思います。そうなると、逆に、どもったり、同じことを何度もいったり、段々焦りも混じってきて、言動が硬くなる。そばにいた、重鎮の先生が、温かく見守って、ドンマイ!ナイスファイト!と励ましてくれて、自分のダメなところも含めて素を出していこうに変換していけました。自分の中で、大切にしたいこと、好きなことであれば、慣れないことでも挑戦できて、その過程の中で、自分自身の弱さや自己顕示欲とか自己愛的な部分などとも向き合って、そうした部分から少し解脱できていい経験になりました。