僕の診療は、若いころは、いい診療をしてやろう、少しでも治療的に頑張らないといけないと「熱く」診療していたと思います。現在も、そうしたマインドは一緒です。R7年2月の、自分が演者のユーチューブ講演を視聴すると、正直、自分が力みまくっていて、一生懸命話そうとする気持ちはわかるけど、言いたいことが、端的ではなくてわかりにくい。自然体の反対で、力み過ぎの自分の姿がありました。視聴している側も、その為、疲れる。要は、ひな壇芸人を、ずっと観ているような感じだったのです。ひな壇芸人って、ちょっとしか尺や枠がないから、皆さん、短いタイミングで、面白いことを言わないといけないという気負いを、観ている方も感じて、短時間の視聴だったらいいんですけど、長時間、観ていると、視聴者がしんどくなる。反対に、所さんとかタモリさんって、自然体で、力みがない。だからこそ、本当に美味しいとか、いいものはいいとかが、視聴者にダイレクトに伝わる。そもそもずっと、視聴者も気楽に観ていられる。
R8年2月版の、僕のユーチューブ講演は、R7年と比べて、少し力感は減ったと思います。なるべく、自然体に近づけたい。大谷翔平のバッターボックスでも、打つ瞬間までは、超リラックスしているように見えるし、その「打つ」瞬間以外は、本人らしく生きていることが、感じられる。大事なことですね。自然体こそ、本当の力が出せる。どうしても、僕は、力が入りまくるタイプですので、いつかは、自然体の診療を目指したいと思います。