昨年の探偵ナイトスクープで、シングルマザーの母と小1の娘さんの二人暮らしで、母は離婚後、働き詰めで、娘が幼少の頃から、娘が母に抱っこをせがんでも母は疲れていて、拒否してばかりいました。次第に、娘は抱っこを母に要求することが減りました。でも、小1の娘が、母に抱っこをして欲しいことや色々母に対して我慢していることがあり、娘の母に甘えたい欲求を充足させてやれないことに、母としても申し訳ない気持ちがあり、探偵に、母が、もう一度娘を思い切り抱っこをしてあげて、娘の甘えたい気持ちを充足させてあげたい、その応援をして欲しいという依頼となりました。
小1の娘さんに探偵が聞くと、徐々に涙を浮かべて、「お母さんに抱っこして欲しいけど、お母さんはいつも疲れてしんどそうだし、自分は大きくなったので、抱っこは、お母さんがしんどそうだし・・・」と甘えたい気持ちと母を気遣う思いの葛藤状態を認めていました。母の希望で、家から結構離れた公園で、母が娘を久しぶりに抱っこをして、自宅までの行程を、母が娘さんを抱っこし続けて帰ることになりました。途中、母が疲れて娘を降ろしてしまうと、もう娘は、母を気遣って抱っこをしなくていいと再び、母に甘えたいという思いに蓋をしてしまうことが、母は分かっていたので、適宜抱っこをした状態で、母子がくっついた状態で、座って休憩してを繰り返して、母も娘も自宅に到着した時には、親子ともに号泣していました。当然、僕も、視聴して、感動して号泣しています。
母が娘を思う気持ち、娘の心の葛藤状態(甘えたい気持ちと、母を思いやる気持ち)とが混ざり合って、自宅というゴールを目指す親子の共同体になっている姿が素晴らしかった。母子ともに一生忘れない抱っこになったことでしょう。
こういうことが、「愛着の再形成」です。
どうしても、クリニックでは、言語的な力に頼り勝ちですけど、「もっとスキンシップとか非言語的なコミュニケーションの力の方が大事やねんな~」と再認識できたりしました。 何度でも親子は生きていたらやり直せる。探偵ナイトスクープの取り組みは、やっぱり勉強になります。感動をありがとう!
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