2022年11月2日水曜日

愛着スタイルについて

アメリカの女性心理学者メアリー・エインズワースの分類によると、幼児期の子どもの愛着パターンは「安定型」「回避型」「抵抗/両価型」「混乱型」の4つに分類されています。

全体の6割程度は「安定型」の愛着パターンを呈します。
「安定型」は、1歳の乳児期の頃に母親から離されると泣いたり不安を示しますが、母親が現れると素直に再会を喜び、母親に抱かれようとします。

母親が安全基地としてうまく機能しており、ストレスを感じた際に適度な愛着行動を起こすパターンです。

「回避型」は、全体の1.5~2割程度で、幼児の頃に母親から引き離されてもほとんど無反応で、また、母親と再会しても応答が乏しいパターンです。
母親とのつながりが薄いケースに多いです。

全体の1割は「抵抗/両価型」は、母親から離されると激しく泣いて不安を示しますが、母親との再会で、母が抱き着こうとすると、それを嫌がします。
でも、一旦くっつくと離れようとしません。
これは、赤ちゃんの心の中の母親の安全基地が不安定で、親が構ってくれるときと、無関心なときの差が大きい場合や、神経質で厳しく過干渉な親の場合が多いです。
このパターンの子は、将来の不安障害のリスクが高く、また、いじめ被害にあいやすいとされています。

残りの1割程度は「混乱型」で、「回避型」と「抵抗型」が混じった「無秩序パターン」。
全く無反応と思ったら、激しく泣いたり怒りを表したりします。
親からの攻撃に恐れる反応を呈したり、逆に親を突然叩いたりすることもあります。
虐待を受けているような精神状態が、ひどく不安定な親の子どもにみられやく、親という安全基地が、逆に危険な場所となることで混乱パターンとなります。
親の行動が予測不可能なために、子どもの行動も無秩序なものになっています。

僕自身は、とても優しい母親と、ユーモアたっぷりで働き者の父親に養育されて、経済的には、中流家庭で、よい家庭環境で養育されたと思います。
そのため、愛着パターンは「安定型」に分類されると思います。
みなさんは、どのパターンに入るでしょうか?