最近ではフェミニズム運動や性別など様々な領域で、多様性を認める社会作りを、という動きが活発化しています。
社会において、そうした多様性を認めていこうとする動きは、いいことだとは思います。
しかし、その多様性を認めるといった背景に、自己中心性が強かったり、他者の価値観を認めないという、目指すべき方向の反対の思想が混入していることが気がかりに思います。
多様性を認めるということの本質は、各々の生き方の多様性を認めるという「あなたも、私も、そうした生き方でOK!」という、相互に認め合い尊重していく社会作りが大事だと思いますが、
社会情勢をみていると、社会的に「こうすべき」が強くなっていて、そこから外れると徹底的に他者を叩くなど、多様な生き方を認めていこうという寛容ではなく、むしろ、多様な生き方を認めない社会作りになっている気がしてなりません。
少なくとも、このクリニックの診察室の中では、生き方の多様性を認め合っていきたいと思います。
まずは、そこからだという思いで頑張っていこうと思います。