日野原先生は、1970年に赤軍派を名乗るグループによって日本航空機が乗っ取られた、通称『よど号ハイジャック事件』に客として乗り合わせ、2日間にわたって機内で人質になった経験をしています。
機内で、緊迫した状況が続いた時に、乗客の子どもが、犯人に対して「ハイジャックって、どういうこと?」と質問しました。
犯人側は、ハイジャックについてうまく返答できず、しどろもどろとなり、乗客と犯人側との間に笑いが生じたそうです。
日野原先生によると、その笑いが犯人と乗客との間に、不思議と一体感みたいなものを生じさせたそうです。
乗客の中には、人質として解放される際に、犯人に向かって「頑張れよ!」とエールを送った人もいたそうです。
ユーモアって、対人関係の構築に非常に重要だなと思います。
特に僕は、ユーモアを大事にしている大阪に住んで、大阪で診療しているのだから、余計そうです。
ユーモアの力を信じて、日々大事にしていきたいとそう感じています。