2022年4月20日水曜日

子どもとの関わりで親自身が留意すべきこと

診察中の一幕で『子どもを褒めるようにしています』と、親御さんが話されるのでこちらが突っ込んで聞いてみると、親が子どもにやって欲しいことをしたときに褒めるという「親の下心褒め」になっていることがよくあります。
特に自閉スペクトラム症傾向のあるお子さんは、自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いので、親の命令に対して抵抗や猜疑的になったりしてしまうリスクがあるのです。

そのため、子ども自身にとっての損得などを感情的ではなく理論的に説明してあげて納得すれば行動は変化しうる可能性はあがると思います。
その最初の分岐点が、子どもの利益のためなのか?です。

この最初の分岐点を親サイドはセルフチェックしてから、子どもに説明し関わることが大事な気がしています。
つまり、自閉スペクトラム症の子の親の関わりで重要なことは、説得はダメだけど説明が重要だということですね。