2022年2月16日水曜日

昨年のメンタルクリニックの放火事件で感じたこと ①

昨年の年末に、梅田のメンタルクリニックで放火事件が生じ、スタッフや患者さん、犯人も含めて多くの方がお亡くなりになる凄惨な事件がありました。
僕自身は、そのDrと特に面識などはありませんでしたが、紹介状などでのやりとりなどは何度かあり、また同じ大阪精神科診療所協会の協会員であることなどもあり、身近な事件として受け止めました。

僕自身、開業する前は精神科の病院で勤務しており、そこでは精神科医として、強制入院や隔離、拘束などの行動制限などをするため、患者さんから暴言を吐かれたり、正直ハラハラすることは、幾度と経験はしました。
ただし、このような事件になるような経験はありませんし、例えば、患者さんから殴られたなどの経験もありません。
あくまで、暴言程度までです。

開業して5年目になりますが、当院の主な患者さんの多くは再診の方が中心で、また児童精神科を専門にしていることからも、女性とか子どもの患者さんが多く、開業以来、そうした目立ったトラブルなどは幸い生じておりません。

この事件で、どうしても偏見などは持たれる可能性はあると思うのですが、僕は、精神科医になり14年目になりますが、一度も殴られたこともないし、身の危険を感じたことはありません。
勤務医として、強制入院とか、隔離、拘束などの行動の制限をするなど、患者さん自身も追いつめられて、それによって怒鳴られたり、暴言を吐かれたことはある程度です。
これだって、僕も患者さん自身の立場なら、それくらいはしますし、それに、ほとんどの患者さんが、その後、落ち着いた時には、和解できて治療関係を構築できていますので、安心していただければ幸いです。