2021年6月16日水曜日

自分自身のトリセツは必要!

 診察場面で「自閉スペクトラム症です」や「アスペルガー症候群です」と診断を伝えても、患者さんの理解度はそれぞれです。


普段よく耳にする病名や身近な人が罹った病気の場合では多少何かしらの知識をお持ちです。
ところが「アスペルガー症候群です」と言われても、 患者さんはなかなかピンと来ていない様子であったり、または、こちらが思っている以上に知識が共有されないということが多いです。
さらに発達障害は、非常に裾野が広く理解しにくいのです。 


そのため当院では発達障害の傾向があれば、なるべく心理検査などの心理アセスメントを受けてもらって特性を説明したり、地域にある発達障がい者支援センターにいって相談してもらったりと様々です。

少なくとも当院で出来るアセスメントをして、患者さん自身の「トリセツ」の役目が果たせるようにしたいと思っています。

自分自身の「トリセツ」があった方が、自己理解しやすいし、周囲にもわかってもらいやすいし。

発達障害の支援は「解決よりも理解!」そこが大事になってくるので、出来るだけ理解促進的になれるように診療していこうと思っているところです。