毎年、春の新生活がスタートする時期になると、町では新たな出会いなどからか、素敵な恋をされている感じのカップルをチラホラ見かけたりします。
僕は精神科医なので「恋とは急性で一過性の恋の病だ~」と『急性一過性精神病性障害?』みたいな気もしています。(おっさんの冷やかし的な意味合いとしてご理解ください。)
そもそも、好きという感情は半年も経過してくると減退していき、いずれは「愛情」という情に変わったり、逆に「愛憎」というように憎しみに変わったりして別れたりもするわけですよね。
ちなみに、愛することと憎むことは表裏一体で、感情的にはとても近接しているものだと思います。
恋は好きじゃないとできないけど、人は相手を嫌いになってからも、その人を愛せるということです。
相手に対しての憎しみや嫌悪感を自分の心の中で一定期間抱えながら相手と共に付き合っていくと、それもまた愛情だと感じられることがあります。
人は嫌いになってからも、愛せますよ。
結婚している方なら何回も喧嘩して仲直りして、それが年輪となって皺となり年老いても夫婦一緒に生きていく。
これが面白い!
僕は、そう思っています。