発達障害傾向のお子さんで『小4の壁』(この小4はあくまで時期的な目安です)にぶつかることがあります。
小4頃になると定型発達者である周囲も発達成長していき、同年代とのコミュニケーションは、より複雑になっていきます。
『心の理論』(※)の通過の度合いによって、自分と他者とのコミュニケーションがうまくいかなくなることの実感がより顕著となっていく時期です。
つまり、周囲と自分との違いを自覚し、自分の「マイノリティー」な部分を感じ始め、戸惑いが生じやすい状況を『小4の壁』といいます。
そこで、周囲が受容し、サポーティブに関わることで「自分は、ユニーク!」だと感じて、自分らしい生き方を主体的に摸索し始めます。
そういう状況の中で、自分の長所を発展し「オリジナリティー」という自分の中に革命が生じてきて「オンリー1」を目指して頑張り、さらには「ナンバー1」を目指すみたいな人生になっていくのが発達障害者に関わらず、おもろい人生ですよね。
この世に生を受けたからには、幸せになりたいし、幸せになってもらいたい。
僕の仕事は、「マイノリティー」という捉えを「ユニーク」という捉えに変換していくサポートだと思っています。
「ユニークの路線」に乗れば、後は自分という個性、特性を大切に自分のペースで前進していって欲しい。
そのきっかけが、医療機関での診断、心理教育などを含めたサポートだと思っています。
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(※)心の理論
ある人が、自分以外の他人の心を類推して理解する能力。
簡単に言えば「他人の気持ちを理解する能力」。
英語では「theory of mind」と表記され、日本語では心の理論と訳されます。.