2020年5月14日木曜日

子どもの反抗期は、親は動揺期!

新型コロナウイルスの影響により社会の重い雰囲気が続く中、休校の延長により子供たちにとっては、毎日時間と体力を持て余す日々が続いています。
家族で一緒に過ごす時間が極端に長くなりすぎて、子どもたちとギクシャクしてしまっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に思春期の子どもには、良くも悪くも日常生活の一部となっているスマートデバイスがコミュニケーションツールには欠かせないものとなっています。
SNSで友達と交流することなど、親とは距離を置ける場所を探してあげることも、こういった状況では一つではないでしょうか。

今回のブログも前回から引き続き思春期年代の子どもたちをテーマにした内容となっています。

思春期年代の子供が、不登校になったり、摂食障害になったりと、そういったことにどう対応したら良いのか?が、わからない事態となり親御さんが受診されることがあります。
子どもは、児童期から反抗期になる頃には自立の芽生えとして「~しない」「すぐに諦める」「親を責める」など、ネガティブな意思表示で親を困らせる言動から始まることが多いように思います。

ここで、親御さんの対応でポイントなのは、こうした子供らのネガティブで親を困らせる行動こそが、自立の芽生えであるということに気づけるかどうかにあります。
反抗期という時期に、これまでは色々と親が主導したりしてきた子供の立場からすると「支配」に対して、子供は「抵抗」し、最終的に親から主導権を勝ち取り自立していきます。

親御さんが、こういった過程を理解していたら、子供の困った行動に対して「動揺」していくことが大事になります。
親が動揺しながらも、時には親が子を「支配」しようとして怒ったり、はたまた、子供の激しい「抵抗」にあい親自身がうろたえたりしながら、徐々に親が子どもに対して後退していき、子供が自立していきます。
親御さんの「動揺」も含め、この親と子の両者の過渡期が、子どもにとっては「反抗期」となります。

だから、その時期は、親にとっては「動揺期」ですね。
ただひたすら、その親の「動揺」を応援する、これが、僕の仕事ということになりますかね。。。