2019年7月18日木曜日

夫婦や家族がうまくやっていく方法について

普段の自分の生活や診療の中で患者さんのお話を聞いていても、夫婦や家族の関係をそれなりに維持、運営していくということって、結構難しいことだな~、と思う日々です。

そんな中、先日、自宅でテレビをつけたら、番組企画の中で、とても仲の良さそうな素人の夫婦がリポーターに、「夫婦が仲良くやっていく秘訣は?」とインタビューされている一場面がありました。
その夫婦は、「うまくやっていくコツは、深く考えないこと、考えたってどうしようもないことばかりだから。」と返答していました。
また、その番組の中で、お笑いタレントのヒロミさんが、夫婦がうまくやっていく秘訣は「夫婦は、お互いに補い合っていくことが大事!お互いに50点+50点でいい。不完全な人間同士が一緒に補い合って100点を目指せばいいんです」というような内容のコメントをしていました。
ヒロミさんの奥さんといえば松本伊代さんですが、テレビで拝見するイメージでは天然キャラが真っ先に浮かぶだけに、自分にとっては妙に納得のいくコメントでした。

どうしても、夫婦関係では相手に求めすぎたり、どっちが正しいかとか、きっかけにすぎない事柄に白黒をはっきりつけたがったりしてしまいがちです。
個人的には、そんなことなんかで、いがみ合ってちゃいけないな~、と思う日々です。

あくまで、夫婦、家族は、お互いに助け合っていく必要のあるチームであること、もし仮に、いがみ合っている状態であっても、相手を今の自分ができる範囲の中で大切にすることが大事だと思います。

たとえば、暴言を吐かない、叩かない、そうなりそうなくらいなら、口を聞かないことやその場から離れることも大事だと思います。
逆に、自分に受容できそうな冷静さと余裕があり、相手にもそういう雰囲気を感じ、一触即発の状態から脱している状況ならば、謝れなくても、とりあえず一緒にその場にいるということも選択の1つだと思います。
その他にも相手の好きなものを買ってきたり、できるだけ、周囲の人に色々アドバイスをもらったり、客観的に考えるようにすることが重要なことではないでしょうか。

ただ、もちろん状況やタイミングの中で、関係に距離をおいたり、別々になることがその状況での最善の選択である家族がいることも事実ですので、それを否定するつもりは毛頭ありませんが、夫婦関係や家族関係は、何度も何度も繰り返し補修しながら築いていけたらいいなぁと思います。

そのために、このクリニックが支えれる部分で貢献できたら嬉しいです。