2019年3月21日木曜日

治療は子育てと同じで、技術よりも愛情!

10年近く児童精神科の診療をしていますが「子育て」は、 僕の診療の中でとても大事なテーマです。

以前、実家に帰った際に研修や勉強して学んできた「子育て」についての話を、母にレクチャーすると、
「そんな難しいことはよくわからないけど、やっぱり子育ては愛情やと思うわ~。」
と、僕の学んできた「子育て」の技術的なことについての話は、全てこの言葉でオチをつけられてしまいました。

若かった当時の僕は、その言葉に釈然としませんでした。
もちろん「愛情」も大事だということはわかっていましたが、やはり如何に大事なのは「どのように関わるか」ということに関心が強かったからです。

でも、最近は母の言ってた言葉が自分の中で許容できてきました。
結局は、「子育て」「診療」もそうですけど、「愛情」を持ち、相手の幸せを願いながら「利他の精神」で少しでも関わろうとしたら、目先の対応も少しずつ良くなっていくはずだと思います。
だからこそ僕自身、少しでも「利己 < 利他」で、何とかやっていけたらと思います。