僕は患者さんを治療しているのではなく、自分を治療しているにすぎないと感じる日々です
今回のブログのタイトルについては、ふだん僕が診療中に感じていることです。
診察を通して患者さんが抱いている不安感や戸惑いなどの感情を、僕自身も同様に抱くことがあります。
また、患者さんは問題を抱えて相談に来られるわけですが、診察を通して僕自身も患者さんが抱えているその問題を聴いていく中で身動きがとりにくくなり、患者さん同様に一緒に腹を立てたり、怒りを覚えたりすることを自分の心の中で感じるときもあります。
良くも悪くも感情移入しすぎてしまうことがあり、その度に自分の心の中で自分と向き合います。
「冷静に」と、自分に言い聞かせて軌道修正し解決方法を探し出しますが、そういうケースでは治療が難航してしまったと感じることもあります。
その度に思うのです。
「僕は患者さんを通じて自分の心の弱さや無知と向き合って、自分自身を成長させていかないとな~」と、痛感します。
その都度反省を繰り返し、前を向いていくしかないと思う日々です。
「やはり、患者さんを治療しようとすることで自分の心と向き合わないといけない、そして向き合った自分の心を健康的な状態に保ち、その心を軸にして支援をしていければ、もう少し ましな診療ができるはず」
そう信じて、日々の診療で患者さんや自分の心とこれからも向き合っていきたいと思います。