今回のブログも前回に引き続き、『エックハルト・トールの「子育て」の魔法:あなたが気づけば、子供は変わる!』の内容に沿って、相談の一例をご紹介したいと思います。
〈エックハルト・トールの「子育て」の魔法:あなたが気づけば、子供は変わる! スーザン・スティフェルマン著、徳間書店、1800円(税別)〉
不登校の息子さんを巡って、お母さんは息子さんに対して徐々に支持的になりつつも、反対にお父さんは息子さんに高圧的で叱咤激励をするなど、対応を巡って意見が対立することがよくあり、当院でも、お母さんから、夫(お父さん)の対応について相談されることが良くあります。
まず、夫婦であっても子育てで意見が一致しないことはよくあります。
また、お父さんのそうした高圧的な対応は、お父さん自身が幼少期に影響を受けた人を手本にして自分の行動を決めている可能性が高く、こうした幼い頃の影響には強い力があります。
夫婦間において、夫が息子さんへの対応が変わらないからといって、妻から夫を説教したり、助言したり、批判しないことです。
もし、妻が夫を説教したり、助言したり、批判したりすると、 夫にとっては、自分が幼少の頃に口うるさく名誉を傷つけられた自分の親と同じだと思ってしまうかもしれません。
そうなると、夫は妻であるあなたに抵抗のスイッチが入るだけで、説教や助言、批判をしても、夫は頑として自分の行動の正当性を主張するだけです。
お母さんが息子さんに対して誠実に行動し、悪いと思ったら「ごめん」と謝る姿を、夫(お父さん)に見せてください
その結果、息子さんがお母さんに協力的になっていく姿を、夫(お父さん)が目にすれば、最後には、謝ることは弱さではなく、強さのしるしだと考えるようになるでしょう。
あくまでそれは夫(お父さん)自身が気づかないといけないことです。