2018年2月15日木曜日

いつも心にポレポレ

今回のブログタイトルだけを見ると「ポレポレ!?、何のことや?」と思われる方もいるかもれしれませんね。
「ポレポレ」“pole pole”とは、アフリカの言語のひとつであるスワヒリ語で、「ゆっくり、ゆっくり」とか「ボチボチ行こう」という意味です。

僕は大学時代に、アフリカ最高峰のキリマンジャロに登頂したことがあります。
当時僕は、現地の登山ガイドに協力してもらい、キリマンジャロの山頂を目指したのですが、そこでの登山中、現地の人から「ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり) 」という言葉かけをもらいながらペースを保ち、何とか登頂できました。

この登山での「ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり)」には、2つの意味があると思います。
 1.身体的に急いで動いてしまうと、高山病になって重症化、死亡のリスクが上がってしまうため。
 2.心理的に急いでしまうと、登山をしている時の気候や行程などの状況判断でミスが生じやすくなり、ケガや死亡のリスクを上げてしまうため。

今振り返ってもみても 、このキリマンジャロ登山の経験は、僕自身にとって非常に有意義で貴重なものだったと感じています。
また、この登山の際にもらった言葉かけは、今でも僕自身にとって欠かせない言葉となっています。
日々の生活でも、僕自身、どうしても不安や焦りが多々浮かんできますが「ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり)」と言い聞かせています。

例えば、 僕自身が「ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり)」と心がけて行動していることと言えば、一人でエレベーターに乗っているときです。
以前は「とじる」のボタンを連打していましたが、今は、なるべくボタンを押さないで閉まるのを待つようにしています。
でもやっぱり、我慢できないときは「とじる」のボタン を、ゆっくり一度だけ押すように心がけています。
そして、ドアが閉まるのをゆっくり待つ。
その間に、 自分自身に「ゆっくり行こう、ゆっくり」と、心の中で声をかけるようにしています。

普段の生活でも、対人的な関わりとして大事なことで
 ・待つこと ・ゆるすこと ・逃げること ・さぼること
など、心に “ゆとり” がないとできないことが多々あることに気づかされます。
その “ゆとり” を作れるように、日々のやっていることで
 ・無駄を楽しむ ・急がないで待つ
などを、1日1回はしておくようにしています。

「急がば回れ」「急いては事を仕損じる」などのことわざがあるように、いつも心のどこかに「ポレポレ(ゆっくり、ゆっくり)」いきましょう。
人生は登山と同様に、先は長いですから。