2018年2月22日木曜日

飲酒と衝動性の関係

年末年始や祝い事、節目の行事など、イベントでのお酒はつきものですよね。
僕もそういった場で、飲酒することは少なくありません。
以前、当ブログにも書きましたが元同僚なんかと、お酒を飲みながら「しょうもない」話をする時間も大切にしています。

適量の飲酒は、飲み会などでコミュニケーションの潤滑剤のような使われ方をされます。
アルコールを摂取すると、人間の行動・思考における重要な役割を持っている大脳皮質の抑制が解放されるため、緊張がほぐれ、会話が弾むようになったりします。
親しい人とのそういった場で、お酒が進み、腹を割って話ができたという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

しかし、そういった場で飲酒して1~2時間が経過すると、通常テンションもあがり、時にそれがいきすぎることがあります。
例えば、昨年解散した国民的グループと称された元SMAPのメンバー草薙剛さんのような普段自制がしっかりできている人でも、全裸で公園を走り回る現象が起きることがありす。

その後、中枢神経の麻痺により理性が利かなくなり、一度飲みだすと適量でやめるという自制心が働かなくなることがあります。
時には、酒を飲んで喧嘩になったり、殺人にまで発展することもあります。

さらに、アルコールは飲酒後3~4時間が経過してくると、気持ちは落ち込み易くなり、それに反して衝動性が残存している状態になります。
そのため「死にたくなる」ことがあり、衝動性が残っているため、自殺のリスクが高い状況となる場合があります。
前置きとして死因を断定するつもりはありませんが、報道通りの自殺であった場合、ちょうど、Xジャパンのヒデさんや、元モーニング娘。後藤真希のお母さん、パク・ヨンハさんも、その時間帯です。
また、飲酒の影響で、眠りは全体的に浅くなり、いびきで周囲に迷惑がかかったり、寝起きは最悪な気分になったり、抑うつ気分になったりもします。

最近の飲酒関連のニュースと言えば、日馬富士の暴行事件ですが、この事件を語るうえで、本来、理性で自制できうる暴力が、 飲酒をすることによって引き起こされる危険性が、あまりにも語られていないことが気になりました。

もし、こうした暴行事件が喫茶店でコーヒーを飲んでいた際に生じたなら、多くのメディアでの語り口調でも、いいんですけど・・・。

アルコールのリスクについて、我々は、もう少しちゃんと向き合わないといけない気がしています。