2017年11月9日木曜日

3つの財産

松下幸之助いわく、
私にはつの財産がある。それは学校へ行かなかったこと。健康に優れなかったこと。そして、決断に弱かったことだ。
とあります。

学校へ行かなかったから、勉強することの大切さを理解できるようになった。
病気になったことを経験して、健康の大切さを理解できるようになった。
決断に弱かったからこそ、いろんな人の意見を聞くことができ、助けてくれる仲間を持つことができたということでしょうか。

一見、ハンデだと思うようなことが「財産」だと思えることが素敵だなと思います。僕に当てはめて、3つの財産というと、

 ① 平凡な知能で、特に優秀ではなかったこと
 ② 気が弱く、心配性だったこと
 ③ 決断に弱かったこと

になると思います。

自分の中にある、たくさんのコンプレックスやハンデがあるからこそ、患者さんに共感できたり周囲に相談したり、助けてくれる仲間やスタッフ、家族に支えてもらうことができて、また、そうしたことに感謝して今、生きることができています。
それに気づけたのは、こうした財産に恵まれたからだと思います。
今日も、この財産を資源にして診察していきたいと思います。

自分の中にあるネガティブな部分、コンプレックスなどを書き出してみて、最後に「能力」とつけてみて、ネガティブな部分に隠れているポジティブな部分を、自分で見出してみてはどうでしょうか?

人の長所は、短所だと思っていた周辺にこびりついたものであることが多いので、そこを認めてあげると、豊かな心、人生になるんじゃないか?と思ったりしています。