2026年2月25日水曜日

早期発見、早期受容!

 最近、昔のことわざを見直すことが多いです。今の時代でも遺っていることわざには、先人の智慧や想いがあるからです。

 当院で、心理検査をして、知的障害や発達障害が判明して、説明します。その後、数年ぶりに、その子どもが、来院され、すごく自尊心が低下して、卑屈になっている状態で再会することがあります。その数年間、親が、頑張って、知的障害や発達障害を治そうとしていたのです。本人のできてないところを治すように、親子で努力してきた。子ども視点でいうと、能力障害なのに、やる気の問題に置き換えられて、怒られて、「普通、これぐらいは、できないとあかんで」と、この「普通~」というマイクロアグレッション(ありふれた日常の中にある、ちょっとした言葉や行動や状況で、意図の有無にかかわらず、特定の人や集団を標的に、軽視したり、侮辱するような、敵意ある否定的な表現のこと。加害者は、たいてい、自分が相手を貶めるようなやりとりをしてしまったことに気づいてない。)で、責められる。やがて、本人自身も、できない自分を責めるようになり、自尊心が低下して、最悪、希死念慮を抱いたような状態で、当院に数年ぶりに、再会することがあるのです。

 語弊を恐れずに伝えたいことは、親にも本児にも「あほにつける薬はない」ということわざをまず、入れておいてほしいのです。ちゃんと、治せない部分があることに絶望して、その結果、できないことをあきらめることや受容という観点が重要になります。設定が、「普通は~」は、ダメです。普通じゃない部分に、無理やり普通を当てはめようとしたら、自尊心という心の大事な芯の部分から血がでます。

 例えば、犬が、人間になれなくて、悩んで、卑屈になって、死にたい~となっていますか?ならないですよね。知的障害や発達障害があっても、その人らしく、明るく、前向きに生きる方法はあります。そのため、僕は、診断したら、定期的にフォローするようにしています。そうじゃないと、誤った理解をして、できるだけ治そうとしてしまって、子どもも、親も苦しくなって、当院に、数年ぶりに再会することがあるので。それは、予防できることなので。

 知的障害や発達障害は、「早期発見、早期受容!」が最も重要です。適切で実践的な心理教育は、定期的な通院の中で、必要だと痛感しています。


・ お知らせ: 3月28日(土)講演会のお知らせ
https://saku-mental.com/info/3%e6%9c%8828%e6%97%a5%e5%9c%9f%e8%ac%9b%e6%bc%94%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

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