それいけ!アンパンマンの作者のやなせたかしさんが、あんぱんまんという正義のヒーローを生み出した経緯について語ったことがあります。
「正義というものはいったい何か。ミサイルで相手をやっつけることなのか、あるいはそこに来た怪獣をやっつけることなのか。僕はそうでないと思ったのね。本当の正義の味方だったら、そこにお腹をすかせた子供がいたら、その子供にパンをわけて与える人が正義の味方なんだと思ったんです。」
このやなせさんの言葉から、読み取れるように、自分の考えや信念を相手に強要することは、悪でありその延長に戦いがあり、戦争がある。アンパンマンは、反戦の象徴であり、日本人らしい「正義」の味方だと思います。アンパンマンは、バイキンマンを、殺したりはしないし、やってはいけないことを注意はするけど、バイキンマンそのものを否定していない。困っている人がいたら、その人に寄り添う。他者に、自分ができることを、自分のできる範囲内で与える。
愛と勇気だけが友達と言い切れるアンパンマンがすごいなと思います。