『発達障害』は生来上の特性で、『愛着障害』は虐待的な養育を受ける事で発達障害に近似した対人関係特性が生じてきます。
ともに共通しているのは『愛着スタイル』といって、近しい人に対しての対人関係に強い影響を与えます。
人間が幸福になる上で最も重要なことは、身近な対人関係が良好であることにつきると思います。
その上で『発達障害』や『愛着障害』を抱えた人たちの多くは、身近な人間関係に悪循環が生じやすくなるのです。
どうしても、寂しいとか不安になると素直に表現できずに怒りで相手を責め立てたりして、結果的に、余計に寂しい状態になるという悪循環に陥りやすくなります。
そのため、対人関係上の悪循環の改善のためのカウンセリングなどを受けたりしていく必要がある人が世の中に多くなってきていると感じています。
それだけ軽度(※ここでいう軽度は、病態が軽度なだけであって、精神病理といった悩みの深さが軽度というわけではありません。)の『発達障害』や『愛着不全』などを根底に抱えて、日々の社会生活が生きにくくなっている人が急増していると感じています。
だからこそ当院の役割はとても大切だと思って診療しています。