2021年1月21日木曜日

苦手なことをやる時は、内的発露がたまってから、やった方がいい!

 漢字を書いたりするのが苦手な発達障害のお子さんで、親御さんたちも一生懸命に教えてはいるけど、子供たちは段々と険しい表情になっていき癇癪になり激しい抵抗を示し、親御さんも途方に暮れる、といった経験をされることがあります。


発達障害の人にかかわらず、人は苦手なことと向き合うのは苦痛が伴うものです。

その時に必要なこととして、内的な発露が大事だと思います。

外的な発露(周囲からの叱咤激励、脅迫)などでは短期的にやれても続きにくいですよね。


内的な発露を生じさせるのに、親御さんの関わりで重要なのは、強み育成プログラムです。

強みは『興味』+『得意』で出来ています。

つまり親御さんがお子さんに「好きなことをやっていいよ~」と子どもの主体性を保証してあげること。

そして、子どもが主体的に取り組んだことで、良い部分を積極的に称賛することで得意になっていく。

『興味』と『得意』がこうして相乗効果的に生じて強みは育まれていく。

そして、成長、発達していく。


そうしていけば、本人の中で内的な発露が生まれていき、本人がより主体的に苦手を克服していく、という流れが理想です。

対処としては回りくどい感じのやり方のように感じるかもしれませんが、外的な叱咤激励よりも、より持続的で健康的な成長が見込めます。

僕自身、やりたくない仕事や苦行が日常でもありますが、自分の中で「しゃ~ない、そろそろ、やろうかな?」と内的な発露が充足したのを感じてから取り組むようにしています。