2019年6月6日木曜日

人は常に変化しつづけている

人間は37兆個の細胞で出来ており、常に体のどこかで細胞分裂を繰り返しています。
赤血球は120日、内臓であれば2~3ヵ月、骨でも3年で細胞はそっくり入れ替わってしまうといわれています。
おおよそ7年も経過したら、すべての細胞は完全にリニューアルして別人?になっています。
すごいですね~。体の不思議!

ここから感じること、学ぶことは、僕にとって大きく2つあります。

1つ目は、人も含めて常に多くのことが変化をし続けているということです。
実際の治療場面でも、患者さんを診察していて「あなたは変われる!」と思って関わらせていただくと「小さな変化」にも気づけます。
そして、その「変化」を受容、共感しながら支援していくと、いつかは「小さな変化が大きな変化につながる」これを『さざなみ効果』と心理学的には呼んだりしています。

つまり、困ったときこそ、西川きよし師匠療法ですね。「小さなことからこつこつと!」
あなたは、変われる、変わりつつあるよと、気づいてもらうことのお手伝いができた時は、その声掛けは「言葉のビタミン」になります。
しかし、「また、やったの!」とか「あなたは、変われない、いつも、同じ失敗ばかりだ」と思って、こちらが関わると患者さん自身も自分は変われないと思い込んでしまいます。
そうなると、その声掛けは「言葉のウイルス」になってしまいます。
自分の診察では少しでも自分の言葉が、その人にとっての「ビタミン」になれるようにと思って診療をしています。

2つ目は、人間の考えている脳そのものも内臓の一部なので、結局、数か月で全部入れ替わるものだということです。
つまり、色々と脳で考えることよりも、体がその考えたことに対して反応するものに応じる方が正しいような気がします。
例えば、学校に行こうとすると胸の奥がつまるような気がする、会社に向かっている途中で泣けてくる、など、こうした体の反応やサインを受け止めて日々の判断をする方が頭で考えて判断するよりも正しい判断ができるときがあるということです。

僕は、体と対話したら「ワクワク」したので、1年9ヵ月前に『さくメンタルクリニック』を開業しました!