2026年1月28日水曜日

医療は最大の投資だと思う

 僕は、3浪目に入った頃、片目が網膜剥離となり、半盲(半分の視野を失うこと)になり、手術しました。その後、徐々に視力は回復したので、無事に大学受験に合格して、現在も医師として元気に働けています。

 父は、60歳の頃に胃がんになり、胃を全摘する手術をしました。その後、79歳まで整骨院で、働くことができました。大谷翔平選手も、度重なる怪我で、肩、肘、膝、足などたくさんの手術をしたからこそ、今の活躍がありますよね。これは、外科系で分かりやすいですが、医療が、いかに経済的にも、投資的な役割を果たしているかが分かります。医療は、患者さんの健康に寄与します。患者さんの健康度をなるべく損なわないように、暮らしを支援することは、生きがいを基盤として経済的な活動でもありますよね。そうした医療費を削減しようとして、日本の医療が、発展の方向ではなく、衰退する方向性は、日本の未来を暗くする方向になってしまうことが懸念されます。

 「医療は、未来への投資」としての観点をもって、積極的に投資していくことで、国民の皆さんの健康が、守られてこそ成長していける。ぜひ、新政権には医療の重要性を認識して、医療分野を「コスト」という認識より「投資」という認識で、発展的、成長促進的に進めていってもらいたいと願っております。


・ お知らせ: 3月28日(土)講演会のお知らせ
https://saku-mental.com/info/3%e6%9c%8828%e6%97%a5%e5%9c%9f%e8%ac%9b%e6%bc%94%e4%bc%9a%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

 

2026年1月21日水曜日

今まで学んで、わかったこと、それは~その2~

 学会に行ったり、色々と勉強会に行って、そうだな~と思うのは、自分自身の心を軽くしておくことが重要だということです。

 自分の診療としては、患者さんと「いいセッション」にしたいとは思うけど「治してやろう~!」は良くない。患者さんを「治したい」を大事にする治療者のスタンスだと、その治療者の心は、その患者さんに対して硬くなるからよくないのです。硬い心で治療に臨むと「ぎこちないセッション」になってしまう。まずは、患者さんの抱えている問題を、受け止めながらも、そこから、心は離れることが重要ですね。それを可能にする、僕なりの思考は、患者さんに「ウケたい」というスタンスですね。患者さんを、少し「クスらせる」ことですね。これが、僕の治療スタンスです。一生懸命患者さんが、楽になれるように頑張るけど、そこに「クスを入れ込む」。MK(Maji Ku;まじ クス)サクで行きたいですね。

 自分は、自分にしかなれないので、自分らしい診療を心がけて、今日も診療に臨みたいと思います。

2026年1月14日水曜日

今まで学んで、わかったこと、それは~その1~

  僕は、毎日寝る直前まで精神医学、心理学領域の勉強をしています。そこから、一番、学んで実践できていることは何かな?と考えました。

 それは、人は、結局のところ、分かり合えないものだということだと思います。人は、人に色々求めすぎてしまうとおかしくなる。各々によって、感じ方や考え方が違うし、思うようには動いてくれない。

 変えられるのは、自分の捉え方や対応のみです。当たり前なんだけど、すぐに忘れてしまうことだから、まず認識しておくことって、とても重要なんだと思います。

2026年1月7日水曜日

ゆるすの意味

  ゆるすには、許す、赦す、恕すなどの字があります。

 日野原重明先生の講演会が、今でもたまに思い出されます。余程、印象的だったのでしょう。日野原先生は、100歳で、30分程度立ち続けて話されており、今の天皇陛下も、来訪されていたし、最前列は、IPS細胞で有名な京都大学の山中教授が聴講されておられました。何よりも、日野原先生の100歳を超えていて講演されている様の存在感が凄すぎました。その日野原先生が、一番、その講演会で、訴えたことが、「恕(ゆる)すことの大切さ」でした。人生をかけてやる価値のあることだということです。

 自分だったり、他者だったりで、どうしても、ゆるせないと執着から、解き放たれて、今を軽やかに生きることの重要性です。どうしても、外来をしていると、親をゆるせない、自分をゆるせないとか、他人をゆるせないということに、囚われてしまって、人生の「今」がかすんでしまっている人が多く来られます。

 実際に、許すことはできなくていい。仲直りをしてほしいとかではないのです。ただ、そうした囚われから、解放されて欲しいのです。誰かを恨んだり、自分を責めたりすると、一時的には、苦しい「今」と向き合わなくていいから、一時的に楽になるというメリットがあります。でも、長期的には、生き苦しくなる。

 特に、親を怨むことは、危ないことです。だって、親を怨むということは、結局は、自分も親で、できているんだから、自分を怨むことになるので、自分を弱らせることになるのです。「恕(ゆる)す」と「怨(うら)む」って、すごく字が似てますけど。まったく反対の意味合いなんですね。「怨(うら)む怒(おこ)る恕(ゆる)す」に変化していけるように、僕も日々修行です。