2025年9月24日水曜日

夫婦間コミュニケーションについて

  僕は、これまで、夕食後、食器を片づけて食洗器に入れてなどはしてきたのですが、いつも、何か妻は不服そうな表情をしていたのです。先日、妻から、溜息混じりで、汚水処理や生ごみ処理などが不十分だと指摘されました。僕は、反射的に「ほな、もうせんわ」「ふん!」と拗ねました。その後の、僕の内省としては、このままだと、精神科医としてダメだ~と思い至り、寝る前に、妻に、「ほな、どうしたいいの?」と聞いて、やり方をちゃんと説明を受けました。自分から、聞く体制がある状態だと、妻からの説明は、よく分かりました。それから、現在まで、ほぼ毎日、汚水処理とごみ処理を続けています。もちろん、妻からしたら不十分だと思いますが・・・。

 夫婦間で、ダメだしをする際は、普通に話しているだけでも、相手側は、怒られているような錯覚がするので、できるだけ、肯定的に、わかりやすく、簡潔に説明してあげてください。少し否定的要素が混じっていたり、端々と話しているだけで、相手側は、声ではなく、音になって聞こえて、言っている意味が入らなくなることを知っておいてほしい。また、ダメだしされる側も、拗ねるだけでは、おもんないやつに成り下がります。自分のタイミングでいいから、「やり方を教えて~」と聞いてみましょう。どっちもが、相手側の立場に立ってみて、コミュニケーションする。この積み重ねが、おもろい。がんばろう~、自分!

2025年9月17日水曜日

人は、幸せになることが大事や~

  人の脳は、生存するために設計されているようです。そのため、幸せになるようには、本能的には設計されていない。だからこそ、夢では、悪夢の方が、記憶している確率が高いのです。楽しい夢は、生存にそこまで有用ではないからです。トラウマ記憶だって、同じようなことが、起きないように、起きたら回避できるようにと覚えている。僕は、人生を終える際に、自己満足して、しゃーない、自分なりに人生を楽しんだ、知らんけど~。という感じで人生のエンディングを迎えたいなと思います。そのためには、自己満足できるように、主体的に、自分のやりたいことを実践していきたい。その上で、社会が、平和であってほしいと願っています。不必要性に他者を攻撃しない社会です。つまり、共生社会の実現です。共生社会とは、本田秀夫先生(児童精神科医)は、「相性が最悪の人たちとも同じ社会で暮らすこと」と定義しています。 

共生社会の実現のためには、すべての人に対して 

・多様な視点があることを知る

・異なる立場の人に不要な攻撃をしない

・自分の視点を他者に強要しない社会的弱者を守るため

・法律で対応(合理的配慮)が必要だと本田秀夫先生は、説いています。

 これを自分自身に対して、投げかけている言葉は、「わかりあえると思うな、このやろう~」です。どうしても、身近な人に、「なんで、わからへんねん~」と自分の考えを押し付けようとする心性が働くときがあります。40歳を過ぎて、そういう心性が働いたら、体が、マナーモードみたいにブルブルしてきて、「わかりあえると思うな、このやろう~」と自分に突っ込みが入る機能が、ついたのです。そして、自宅を飛び出して、近所のスーパー銭湯に入って、サウナに入って、水風呂で「また分かり合えると思ってしまった~」と涙が出るのです。そうです、これが、僕の共生社会です。誰かを、べきべきで押し付けない。そうしたら、お互いの心に抑圧をかけないですむ。そのうえで、自分の人生を、主体的に楽しむことを大切にする。これが、共生社会を土台にした、自己満足を目指して、自分の心が幸せになって、自分の身近な人が幸せになる。この循環を目指したいと思っています。

 決して、自分を抑圧したり、自分の身近な人を抑圧して獲得した幸福感は、持続しませんので、健康的な幸福を実現していきたいですね。

2025年9月10日水曜日

凡夫は、諦観を目指します!

 諦観(ていかん)とは、「諦めて(あきらめて)観る(みる)」ことです。これは、「あるがまま」に受け容れる心理状態を意味しています。これを、大阪の下町のB級グルメ的に落とし込むと、「しゃ~ないやん」「知らんけど」となります。高級な言い方にすると、物事や状況をありのまま、そのままの状態で受け容れることです。偏見や先入観なく、現実や事実をそのまま受け容れることです。さらに、至高のグルメ的には、悟りになりますね。「悟り」とは、物事の本質を深く理解し、心の平安や解脱に至る状態です。僕は、凡夫なので、今回の人生では、あびこで、健康が続く限り診療を通して、「諦観(ていかん)」の境地に至れるように頑張りたいと思います。そうです、「知らんけど」で結構です。

2025年9月3日水曜日

~町メンタルクリニックを目指して~

 当院は、あびこ という下町にある、「町中華」とか「町イタリアン」などがたくさん点在している場所にあります。あびこは、庶民の味方の町です。

 僕が、目指しているのは、そうした「町メンタルクリニック」です。住吉区の保健室のような役割を果たしたいと思って開業し8年が経過しました。これからも、この大好きな [あびこ] という地で、誠心誠意、診療していきます。

 開業9年目に入ります。どうぞ、よろしくお願いします。