僕は、ブリーフセラピーという家族療法のアプローチを重視している精神科医ですので、そのブリーフセラピーの創始者であるミルトン・エリクソンが、精神療法について語った言葉で、
「精神療法は患者さんに足らないことを与えることではない。また患者さんが歪んだものを持っていて、その歪んだものを矯正することでもない。患者さんがすでに持っているにもかかわらず持っていることに気づかないものを、どうやって患者さん自身が使えるようにしていくのか、それを援助するのが精神療法である。」という言葉。
僕自身、毎日、日々診療、学習、修練していますけど、なかなかできてないと思う日々です。と書こうと思ったんですけど、「いや、違う!そうやって反省するのではなく、こうやってできたことが、今日もあったやん。こうした日々、僕自身もできていることに気づけることが大事なんや~」と思いました。
日々のできなかったことを反省することよりも、これまでの小さくても、自分ができたことに気づけることが、大事やねんな~とミルトン・エリクソンが語り掛けてくるような気がしました~。