2025年11月26日水曜日

ひな壇芸人よりも、所ジョージを目指したい!

 僕の診療は、若いころは、いい診療をしてやろう、少しでも治療的に頑張らないといけないと「熱く」診療していたと思います。現在も、そうしたマインドは一緒です。R72月の、自分が演者のユーチューブ講演を視聴すると、正直、自分が力みまくっていて、一生懸命話そうとする気持ちはわかるけど、言いたいことが、端的ではなくてわかりにくい。自然体の反対で、力み過ぎの自分の姿がありました。視聴している側も、その為、疲れる。要は、ひな壇芸人を、ずっと観ているような感じだったのです。ひな壇芸人って、ちょっとしか尺や枠がないから、皆さん、短いタイミングで、面白いことを言わないといけないという気負いを、観ている方も感じて、短時間の視聴だったらいいんですけど、長時間、観ていると、視聴者がしんどくなる。反対に、所さんとかタモリさんって、自然体で、力みがない。だからこそ、本当に美味しいとか、いいものはいいとかが、視聴者にダイレクトに伝わる。そもそもずっと、視聴者も気楽に観ていられる。

 R82月版の、僕のユーチューブ講演は、R7年と比べて、少し力感は減ったと思います。なるべく、自然体に近づけたい。大谷翔平のバッターボックスでも、打つ瞬間までは、超リラックスしているように見えるし、その「打つ」瞬間以外は、本人らしく生きていることが、感じられる。大事なことですね。自然体こそ、本当の力が出せる。どうしても、僕は、力が入りまくるタイプですので、いつかは、自然体の診療を目指したいと思います。

 

2025年11月19日水曜日

僕が、医者にあこがれた理由

 僕は、幼少から、ヒーローに憧れていました。現実の僕は、小学生時代、サッカーをしていましたが、特に、そこまでうまいわけでもなく、いつもレギュラーを奪われるのではないか?と内心、怯えていました。勉強も、そんなにできるわけではなく、周りよりは、少しだけできる程度でした。自分に自信もなく、気も弱く、でも、自己万能感は結構ありました。いじられキャラで、ちょっと、いじめられたりもありました。いつか、自分なりに力が欲しいと思って、アニメの世界のように、弱くても強く、たくましくなって、生きていくヒーローの姿に、自分を重ねていたのでしょう。それが、現実的なヒーローとして、憧れたのが、医師だったのです。

 念願の医師になっても、やっぱり、いじられキャラですし、気が弱いし、コンプレックスがたくさんあります。でも、そうした、自分に自信がない、コンプレックスがたくさんあることが、僕の強みになっている気がします。診察場面で、患者さんのしんどさや自信のなさ、コンプレックスに素直に共感できて、謙虚な姿勢で、日々診療できるメリットになります。自分の弱さを認めることができて、それが、強みになっているように思います。

 このまま弱いまま、皆様に助けてもらって、頑張れるヒーロー、そうだ!「アンパンマン」のように頑張りたいと思います。

2025年11月12日水曜日

先日、ユーチューブの収録に行きました

 昨年にひき続き、今年も9月に「堺市の子育ち支援」のユーチューブ講演の収録に行ってきました。今年、スピーチ上で気を付けたことは、なるべくフィラー(「え~」とか「あの~」などの会話のつなぎに使う言葉)を減らすこと。できるだけ、短く区切って、キーワードが残るように話すこと。通常の講演会よりは、0.8倍程度の速度で、ゆっくりと穏やかに話すことでした。

 1年に1回しかやらない収録なので、結果は、また、来年の2月に、当院のHPの「お知らせ」で告知するので、よければご視聴お願いします。自分の話している姿や声を聴くのは、正直、嫌です。自分が思っているより「いけてない」自分を直視させられているようで。でも、伸びしろが、たくさん見つかります。46歳ですが、伸びしろは結構あります。収録は、苦しかったですけど、やりがいを感じられて、結局は、「痛きもティ~!」かったです。

2025年11月5日水曜日

アイメッセージが大切!

 ここ数年、僕は、人に、ダメだしをされたり、上から物を言われたように感じると、すぐにイライラしやすい自分がいることに気づきました。そのくせ、自分は、気づかないで、誰かに上から物を言っているのに。そうされたら、被害的に感じるけど、自分が加害したとは思っていない。そこに、コミュニケーションのミスマッチが生じるのでしょう。

 例えば、「もっと早く、課題をしなさい!」といわれる。言われた本人にとっては、大事にしたいところがあったり、丁寧にしたいと思っている部分があるのに、頭ごなしに言われて、腹が立つ。できれば「もう少し、課題を早くできないか?と、僕は思うけど、君は、どう思う?」とI(アイ)メッセージで伝えてほしい。前者の言い方は、「お前は間違っている!俺の意見を聞け!」という否定的なメタファーを、受け手は感じて、怒りが生じるのです。後者の言い方は「君を僕は、大事に思っているし、尊重したいと思っている。」という肯定的なメタファーを感じるのです。そうしたメタファーを、僕は、長年、精神科医として働いてきて、鋭敏になっているのかもしれません。

 色々と勉強や経験を重ねて、身近な人に、思いやりを持って優しくなれるように修行していきたいと思います。正しいかどうかよりも、どう伝わるかを意識しないといけない時代に入ってきているので、そこを認識して学びを進めていきたいと思います。